監督として札幌大谷野球部を強豪に育てた船尾氏

１１月の明治神宮野球大会に出場した札幌大のヘッドコーチに札幌大谷高野球部前監督の船尾隆広氏（５３）の就任が内定したことが２０日、分かった。ヤクルトなどで活躍した元プロ野球選手の佐藤真一新監督（５９）と、現役時代に日本代表経験もある名将の強力タッグで“常勝軍団”を築いていく。 　松前町出身の船尾氏は、函館有斗高（現函館大有斗高）で１年夏、２年春に甲子園出場。卒業後は社会人野球のＮＴＴ北海道などで活躍し、都市対抗は１３回、日本選手権には７回出場した。１９９７年のインターコンチネンタル杯（スペイン）日本代表では巨人元監督・高橋由伸氏（スポーツ報知評論家）らと共に世界一に輝いた。 　０８年から札幌大谷中の外部コーチとなり、１４年に札幌大谷高監督に就任した。１８年明治神宮大会で初出場初優勝を果たすと、翌春のセンバツで春夏通じて甲子園初勝利。２２年には夏の甲子園に初出場し、今年３月末で監督を退任していた。 　札幌大は、今秋のリーグ戦で３５季ぶりの優勝。明治神宮大会では初戦敗退に終わったものの強豪・天理大に１―２と善戦した。同大会までヘッドコーチを務めた佐藤氏の監督就任がすでに内定しており、プロ、アマの舞台において経験豊富な２人で、まずは来春のリーグ戦で０７年春以来の連覇を目指す。