スーパー・マイクロが資金調達でエバコア起用、上場廃止回避目指す
(ブルームバーグ): 経営不振の米サーバーメーカー、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、財務基盤の強化を図るため、エバコアの支援で資金調達に取り組んでいる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
同社は8月に年次報告書の提出期限を守れず、上場廃止を回避しようとしている。同関係者らによれば、株式およびデットによる資金調達を検討している。非公開情報を理由に匿名を条件に語った。
スーパー・マイクロは、投資会社が上場企業の私募増資を引き受ける「PIPEs」といった形の調達を検討しており、関心を探るため複数のプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社と接触していると、同関係者らは語った。
協議は初期段階にあり、計画は変更される可能性があるという。スーパー・マイクロとエバコアの広報はいずれもコメントを控えた。
スーパー・マイクロの株価が3月に付けた過去最高値から69%下落。13日終値は3.9%安の36.45ドルで、これに基づいた時価総額は約210億ドル(約3兆2300億円)。通常取引終了後の時間外取引でさらに約8%下げた。
アーンスト・アンド・ヤングは、スーパー・マイクロのガバナンス(統治)と透明性に対する懸念を理由に10月に同社の監査法人を降りた。スーパー・マイクロは、空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチの調査リポートを受け、米司法省の調査を受けている。
スーパー・マイクロは先週、上場維持の要件を満たすためにさらなる時間的猶予をナスダックから与えられたと発表。2024年6月期の年次報告書を来年2月25日の期限までに提出する予定だとした。
原題:Super Micro Computer Said to Tap Evercore to Raise Capital (1)(抜粋)
--取材協力:Ryan Gould、Brody Ford.
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Liana Baker, Gillian Tan