実は山陰と深い縁「丸亀製麺」創業者・粟田貴也さんが講演 事業成功のカギは「体験価値を売ること」
山陰中央テレビ
全国に店舗を展開するうどんのチェーン店「丸亀製麺」の創業者が19日、島根県松江市で、事業成功の裏側や今後の成長戦略をテーマに講演しました。 トリドールホールディングス・粟田貴也社長: おいしい商品というのも当然ながら大切なんですが、それ以上に体験というものが最も大切なんだ。 19日、松江市で開かれた講演会。約100人の経営者を前に話すのは、全国に約850店舗を展開する大手うどんチェーン「丸亀製麺」の創業者、粟田貴也さんです。 トリドールホールディングス・粟田貴也社長: 「手作り、出来たて」というチェーン展開と相反することをやった結果として、我々は非常に高い成長を手にすることができた。 2000年に1号店を出した「丸亀製麺」。そのスタイルを思いついたのは、父親の故郷、香川県で見た讃岐うどんの製麺所にできた行列。 「丸亀製麺」では麺を打ち、ゆで上げるなど調理の様子を見せるよう店内のレイアウトを工夫。製麺所の雰囲気を来店客に体験してもらえる店づくりが幅広い層の顧客から支持を得た経験から、成功の鍵は「体験価値を売る」ことだと強調しました。 兵庫県神戸市出身で、1985年の24歳の時に初めて焼き鳥店を開業した粟田さん、実は山陰との深いつながりがありました。 トリドールホールディングス・粟田貴也社長: 山陰合同銀行さんのご厚意で買い取ることができました… 松江市に本店を置く「山陰合同銀行」がメインバンクとして会社の創業期を支え、今も取り引きが続いている縁で、この日の講師を引き受けたということです。 参加者: 飲食店をやっているんですけども、丁度今悩みがある部分が重なり、非常に今後に繋がる有意義な講義でした。 トリドールホールディングス・粟田貴也社長: 我々手作り、出来立てのもので需要の創造をしてきた事業として伸ばしていこうと思うと、自ら集客していくであったりとか、需要を創造していくとが大切だと思う。 粟田さんは、これからも飲食事業を通じて味覚だけでなく、五感を揺さぶる体験を提供し、会社の成長につなげたいと話しました。
山陰中央テレビ