維新、兵庫知事に辞職要求へ 本人は応じぬ姿勢
日本維新の会は、疑惑告発文書問題で批判が高まる斎藤元彦兵庫県知事に対し辞職と出直し選挙を申し入れることを決めた。藤田文武幹事長が9日の記者会見で表明し「知事は潔白を主張しているが、県政の停滞を招いているのは事実だ」と理由を説明した。県議団が午後に申し入れ書を提出する。前回知事選で維新とともに支援した県議会最大会派自民党は12日に辞職を申し入れる方針を既に決め、全会派が同調する方針。斎藤氏は9日、辞職要求に応じない考えを記者団に示した。 【写真】涙を流す片山氏 斎藤知事に辞職進言するも「断られた」
第2会派維新の会は辞職要求の理由について百条委員会での説明が県民の納得するものだとは言い難いなどと説明。他会派よりも早く単独行動を起こすことで斎藤氏擁護の印象の払拭を図る狙いとみられる。一方、不信任決議案提出の判断は持ち越す方針で、当面は斎藤氏本人の決断に委ねる状況となった。 9日の登庁時に取材に応じた斎藤氏は「真摯に受け止め反省すべきところは反省するが、進めるべき予算や事業などをしっかりやる」と述べた。