5月開催の「相馬野馬追」 相馬言胤氏が3年連続総大将 日程前倒しで行列担い手のボランティア不足
5月25日から3日間、福島県の相双地方で開催される国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の今年の総大将は、相馬中村藩主家第33代当主・相馬和胤(かずたね)氏の孫の相馬言胤(としたね)氏(15)が3年連続で務める。 言胤氏は和胤氏の長男行胤(みちたね)氏の長男。広島県在住の中学3年生で2022(令和4)年に初陣を飾った。 和胤氏の次男陽胤(きよたね)氏の長男賀胤(よりたね)氏も初陣を飾る。 相馬市内で19日、相馬中村神社の森拓樹宮司や石田義広氏子総代長らが記者会見し発表した。 相馬野馬追の開催時期が従来の7月末から5月に前倒しとなり、総大将が出陣する相馬市の相馬中村神社で騎馬武者行列などに携わるボランティアが不足している。 相馬中村神社では開幕日に騎馬武者が出陣し、市街地を練り歩く。行列でみこしを担いだり、旗を持ったりする人員の多くは、例年市内の企業が派遣していた。各社の事業の日程が重なるほか、入社したばかりの社員が参加しづらいなどの理由で、派遣が見送られているという。
森宮司は「行列の規模が縮小される可能性がある。市内の企業を中心に、参加者を募りたい」としている。