武豊騎手が黄綬褒章を受章 柴田善臣騎手に続き現役ジョッキー2人目
政府は2024年秋の褒章受章者を2日付で発表した。黄綬褒章には日本中央競馬会(JRA)の武豊騎手(55)=栗・フリー=が決定。JRAの現役ジョッキーとしては、22年度春に受章した柴田善臣騎手(58)=美・フリー=に続き2人目。 レジェンドにまた一つ勲章が加わった。ジョッキーという職業に精励したとして武豊騎手が黄綬褒章を受章。JRAを通じてコメントを寄せた。 「この度は、黄綬褒章という身に余る栄誉をいただき、大変光栄に存じます。この受章は私だけでは成しえなかったことであり、競馬に携わる多くの方々のご努力のたまものであると思います」 1987年にデビューすると次々にJRAの最年少記録を更新。冷静かつ華麗な手綱さばきで〝天才〟と呼ばれ、競馬ブームをけん引した。2005年の3冠馬ディープインパクトを筆頭に数多くの名馬とコンビを組み、JRA通算4545勝、最多勝18回、最高勝率11回、最多獲得賞金16回(全て1日現在)など歴代最多や最年長記録も続々と樹立している。 「皆さまの応援のおかげをもちまして、数々のレースで優勝することができました。ここに、競馬関係者、ファンの皆さま、そして馬たちに、心からの感謝の気持ちを送りたいと思います。これからも、この受章に恥じないよう、騎乗技術をみがき、さらなる競馬の発展に貢献していきたいと思います」 尽きない向上心で、さらなる勝利と記録を積み上げていく。 ★紫綬褒章 学問や芸術、スポーツで功績を残した人を対象に国が表彰する栄典。毎年春は4月29日、秋は11月3日付で授与される。褒章には他に、その道一筋に励んだ人を対象とする黄綬褒章、社会奉仕活動をたたえる緑綬褒章など計6種類ある。今秋の受章者は合わせて786人(うち女性157人)と26団体で、種類に応じて綬(リボン)の色が異なる円形のメダル(褒章)が授与される。