市川実日子、中島歩と夫婦役を演じたグルメドラマの裏側を明かす「未知のものと遭遇する楽しさがあった」
マリー・アントワネットやユリウス・カエサルなど、歴史上の人物が食べていたメニューを再現する、結婚15年目の夫婦・ジュンとヨシヲの日常を描いた、2023年1月~3月放送のドラマ「À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~」がCS放送で初登場。知的好奇心をかき立てる新感覚グルメドラマとして話題を呼んだ同作で、主演を務めた市川実日子と共演の中島歩に、作品の第一印象などについて聞いてみた。 【写真を見る】結婚15年目の夫婦を演じた市川実日子(左)と中島歩(右) ――作品の第一印象についてお聞かせください。 市川「原案の『歴メシ!決定版--歴史料理をおいしく食べる』を偶然、書店で見かけていて『すごく面白そう!』と思っていたので、楽しそうな作品だなと思ったのが第一印象です」 中島「市川さんと夫婦役を演じるということを最初に聞いて。以前、市川さんにお会いした際にすごく楽しい方だったので、これは楽しい仕事になるな、と思いました」 ――印象に残っている撮影時のエピソードはありますか? 市川「テストがなく、いきなり本番撮影だったのでびっくりしましたね。あと、監督から『役というより、ご本人に寄せてほしい』と最初にお話しがありました」 中島「セリフが突然削られたり、アドリブが入ったり。基本は手持ちカメラで、思い付きでいろんなショットも撮るという撮影方式でしたね」 ――ドラマの中で実食したレシピで思い出深いものはありましたか? 中島「今思うと、いい意味でどれも変わった味で。今までに食べたことのないお味でしたね」 市川「私は#7『レオナルド・ダ・ヴィンチ』の回に登場した、鶏肉ソテーの教皇風が好きだった! 一緒に食べたイチジクの温製サラダもとてもおいしくて、体で美味しさを表現した記憶があります。今思うと、『これはどういう香りなんだろう』とか『まず香りを嗅いで確認してから食べたい』みたいな、未知のものと遭遇する楽しさがありましたね」 中島「調理法も『もうこの頃にはあったんだ』みたいな発見がありましたね」 ――お互いの第一印象はいかがでしたか? 中島「もうとっても愉快な人だなって思いましたね。実際に愉快な人でも、愉快で居続けるって非常に体力を使うことだと思うんですよね。僕も愉快な人間だと自負しているんですが、疲れちゃうとすぐ不愉快になっちゃうので、本当にすごいなって思います。愉快の持続力が素晴らしいな、と(笑)」 市川「人を素材でいさせる、というか無理をさせない人だなって思いました。アドリブだったり、何が起きるか分からない、自由という名の方向性が不確かな撮影をしていく中で、何も相談しなくても、見ているところが近いような気がして、安心感がありました」 ――7月からは約1年ぶりの続編「~ノスタルジックな休日~」も放送されますね。 中島「第2期では、ジュンとヨシヲが、祖母や母親たちが読んでいた『暮しの手帖』のレシピを基に、昔懐かしいご飯を作るのですが、料理がとてもおいしかったです。前作が知的好奇心を刺激するとしたら、今回は味覚をダイレクトに刺激されましたね」 市川「20代の頃に『暮しの手帖』を読んでいたので、今回、もう一度、自分の『好き』を確認できた感覚がありました。登場するお料理は旬のパワーを感じられるものなので、ぜひ視聴者の方にも、あの喜びを感じてほしいです」 撮影=皆藤健治 取材・文=中村実香 スタイリング=谷崎彩(市川実日子)、上野健太郎(中島歩) ヘアメーク=秋鹿裕子(W)(市川実日子)、小林雄美(中島歩) 衣装協力=FUMIE TANAKA、KATIM
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