近鉄南大阪線・大和川橋梁で線路故障 運転再開のメド立たず
25日午前7時45分ごろ、大阪市東住吉区矢田と松原市天美北の大和川に架かる近鉄南大阪線の「大和川橋梁」で、橋脚の傾きを知らせるセンサーが異常を感知。大阪阿部野橋~河内天美両駅間の上下線で運転を見合わせている。近鉄は同日午後6時半ごろに「本日および明日(26日)明朝の運転再開のメドはたっておりません」と発表している。 あべのハルカスの場所 写真で振り返る10年前の風景 大阪阿部野橋駅も
矢田~河内天美両駅間に架かる大和川橋梁
近鉄の発表によると、大和川橋梁は同線の矢田~河内天美両駅間に架かっている。橋脚の傾きを感知するセンサーが反応し、運転を見合わせ、現在、傾いた詳しい原因を調べている。 同日は朝から雨が降っていたが、午後には雨があがった。同日午後5時ごろ、大和川橋梁へ行くと、工事関係者のほか、多くの地元住民が橋梁を心配そうに見つめていた。
こういう理由で運転見合わせというのはビックリ
東住吉区に住む40代の会社員男性は「きょうも朝早くに乗りました。長年、この電車を通勤に使っていますが、こういう理由で運転見合わせというのはビックリしました。復旧までは時間がかかりそうな気がするので心配です」と話していた。 近くの河川敷から橋の様子を見ていた東住吉区の60代男性は「テレビで見て驚いた。電車の車両や乗客にけががなくてよかった。かなり古い橋だと思うので、早く復旧させてほしい。振替輸送を利用するのが大変になりそうです」と話していた。 一方、運転見合わせ区間の駅では、職員が利用者に説明する光景も見られた。大阪市東住吉区の北田辺駅では、駅の入り口に手書きの説明表示を掲示し、利用客へ周知していた。
運転見合わせに伴い振替輸送を実施
今回の運転見合わせに伴う振替輸送は次の通り(25日午後6時35分現在) ■JR西日本 ・大阪環状線(新今宮~鶴橋間) ・阪和線(天王寺~美章園間) ・和歌山線(王寺~吉野口間) ・万葉まほろば線(桜井~高田間) ■南海 ・高野線(難波~河内長野間) ■Osaka Metro ・千日前線(なんば~谷町九丁目間) ・御堂筋線(なんば~なかもず間) ・谷町線(谷町九丁目~喜連瓜破間) 詳しくは近鉄の公式サイトで。