小田和正 TBS「クリスマスの約束」今年で最後発表 12・24に3年ぶり20回節目「寂しいけれど」
シンガーソングライターの小田和正(77)によるTBSの音楽番組「クリスマスの約束」が24日の放送をもって、今年で最後となることが発表された。 【写真】「クリスマスの約束」最後の収録を行った小田和正(C)TBS 今回は3年ぶりの放送で、全国ネットで午後10時からの放送と深夜帯の二部構成で放送する。小田の地元・横浜のライブ会場「KT Zepp Yokohama」でこのたび収録が行われ、小田はステージで「大事な話があるのでこれを読まさせて頂きます」と1枚の紙を取り出した。 MCを務める時、いつも準備するメモに、この日は特別な思いをつづった。「クリスマスの約束は一度きりで終わるはずの番組でした。それが懸命に戦ってくれたスタッフたち、音楽を愛するアーティストたち、そして、なんと言っても放送を楽しみにしてくれていた視聴者の皆さんに支えられて20回も続けてこられたんです。くじけそうな時もたくさんありましたが、今振り返ればすべてが楽しい思い出です。クリスマスの約束をやらなければ出会うはずのなかったたくさんのアーティストたち。そして、一緒に番組を作ってくれたアーティストの仲間たちがいたから、目指す番組ができたんです。僕の音楽人生の中のかけがえのない時間でした。“続けてきて良かった”今、心からそう思います。そして、“クリスマスの約束楽しみにしています”と言ってもらえるうちに番組を終えることにしました。寂しいけれど、それがいいと本当に思ったんです。みんな、本当にありがとう。ありがとうございました」と感謝した。 2001年から始まった番組は、今年で20回目。これまでの10万通を大きく上回る、史上最多20万通の応募の中から選ばれた1000人のファンが見守る中での突然の終止符発表に、手で口を押さえて驚いたり、涙を流す観客の姿もあった。 そんな客席を見た小田は「ここで皆さんがどんな反応があるのか、ずっと考えていましたけれども、泣かないでください。楽しくと約束しましたから、楽しく楽しくやっていきたいと思います」と優しく呼び掛け、会場をもり上げた。 これまで名場面を振り返った。豪華アーティストとのコラボ映像に「感動しましたね」と感無量の様子。「映像を見て、当たり前だけど手抜きがないなっていう、誇れることがたくさんあって…。頑張ってきてよかったな。幸せに思っています、どうもありがとうございました」と頭を下げた。 「言葉にできない」「たしかなこと」「この日のこと」などの名曲を披露し「緊張してしまって、みんなに歌ってもらえると助かります」とファンに呼びかける場面も。「キラキラ」「ラブ・ストーリーは突然に」では、観客も手拍子をしながら総立ちで会場のボルテージは最高潮となった。 「小田さんありがとう~!」という客席の声と鳴り止まない拍手に応え、3度のアンコールを含め、約4時間に及んだ番組収録。最後には、ゲスト1人ずつと熱い抱擁をして、喜びをかみしめながら「幸せです。楽しかった。みんなありがとう~!」と感謝を伝え、笑顔で23年間の幕を閉じた。