「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産登録決定 球磨焼酎・杜氏「嬉しい限り」
熊本放送
ユネスコの無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まりました。日本の無形文化遺産登録は、2022年の「風流踊り」以来となる23件目です。 【写真を見る】「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産登録決定 球磨焼酎・杜氏「嬉しい限り」 「伝統的酒造り」は、日本各地の気候風土にあわせて職人らが築きあげてきた日本酒や焼酎、泡盛などの酒造りの技術です。 パラグアイで開かれたユネスコの政府間委員会の審査は、日本時間の5日午前2時半ごろから始まり、熊本県内の酒造関係者もその様子を見守りました。 そして審査開始から約1時間後。 無形文化遺産への登録が正式に決まると、集まった人たちは歓声を上げ、喜びあいました。 球磨焼酎 杜氏「つらいことも楽しいこともあるので、それを認めてもらったということで、嬉しい限りです」 熊本県酒造組合連合会 本田雅晴会長「次の世代、若い人、そしてまた海外にも和酒の素晴らしさをどんどん広めていければと思っています」 ■登録決定に熊本の酒蔵は…? 熊本県阿蘇市高森町で260年以上日本酒を造り続けている山村酒造。「れいざん」の銘柄で知られ、きょう(5日)も杜氏や職人たちが完成間近の今年の新酒の仕込みをしていました。 国内の酒蔵が年々減少する中、今回の登録決定は長年、酒蔵を守り続けてきた人たちにとって大きな喜びだと話します。 山村酒造 山村美紀子さん「大変うれしいですね。(職人たち)は身の引き締まる思いをしていると思いますし、『どこに出しても自信を持って提供できる酒をより造るぞ』という強い思いになっているかなと思います」 職人たちが伝統を受け継ぐ山村酒造の新酒は、12月9日から販売されます。 山村さん「お酒は味わうだけじゃなくて、“感じて” 目で見て、“利いて” 楽しむもののひとつですので、これが伝統的なものなんだなというのを新酒でぜひ感じていただきたい」
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