タレント「山崎怜奈」受験の合否との向き合い方 受験諦めなかった理由、インタビュー後編
西岡:逆に言うと、それ以外の期間はずっと高校生活とアイドル、そして「受験生」のすべてをこなしていたわけですよね。大変でしたよね? 山崎:すごく大変だった記憶はあります。それこそ、高校時代は、休み時間に課題をやったり、休んでしまった分のノートを借りたり、先生にも質問をしにいったりしていました。アイドルとしてのお仕事中も、移動の時間や休憩時間を使って、ずっと単語帳を見ながら勉強していました。 西岡:途中で受験勉強をやめようとは、思わなかったですか?
山崎:不思議と途中でやめようと思ったことはなかったですね。自分でやる前から可能性をつぶすのは嫌だったんです。 やってもいないのに、最初から諦めるという選択肢は、自分の中にはありませんでした。逆に『やってみてダメだったらやめよう』という気持ちでしたね。 ■アイドルも受験も今しかできない 西岡:その原動力はどんなものだったのでしょうか? なぜそこまでして受験をされたのでしょうか? 山崎:運を無駄にしたくない、という感覚が強かったのかもしれません。いい環境で働ける縁・タイミングは得がたいものですし、行きたい大学に出会う縁・タイミングもまた、なかなか得られないものだと思います。
私の場合は、そのタイミングが同時に来たんだろうな、と考えていました。アイドルも今しかできないし、大学受験だって今しかできない。だからこそ、とにかく両方、全力でやってみようと思った、というのが素直な感覚なのかなと思います。 西岡:ドラゴン桜でも、『運に乗れ』という言葉が出てきます。本当は恵まれた縁があるのに、それに気が付いていない生徒に対して、桜木先生が声を掛けるのです。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
西岡:桜木先生が言いたかったのは、「縁があったり、チャンスがあったりしたら、とにかく飛び込んでみるべきだ」ということだったのだと思います。その点を、山崎さんは非常に強く意識されていたのだろうな、と。 山崎:そうかもしれません。また、私は「ダメでもいい」とも思っていました。受験で落ちたとしても、それもまたいい経験になるのかな、と。 西岡:なるほど。山崎さんとしては、受験に落ちるのは怖くなかった、ということでしょうか。