岡山大学が全日本大学駅伝に初出場 躍進の背景には名門・青学から編入したランナーの存在
KSB瀬戸内海放送
11月3日、全国の強豪が集う「全日本大学駅伝」に岡山大学が初出場します。躍進の背景には、全国屈指の名門で知られる青山学院大学から編入したランナーの存在がありました。 【写真】岡山大学陸上競技部に「青トレ」を持ち込んだ石鍋颯一さん
岡山大学陸上競技部の中・長距離パートには41人が在籍。練習のメニューは学生主体で考え、週4日、練習に取り組んでいます。 岡山大学は9月、全日本大学駅伝の中四国地区選考会で初優勝し、創部75年の歴史の中で初めて本大会への切符をつかみました。 (岡山大学陸上競技部 長距離パート/福永伸之介 パート長) 「国立大学の最上位を目指してチーム一丸となって頑張ります」 (岡山市/大森雅夫 市長) 「頑張ってくださいね」 (岡山大学陸上競技部 長距離パート/福永伸之介 パート長) 「手とつま先を近づけた結果、腹斜筋が縮まるイメージ。走るときに引きつけとか大事な筋肉なので意識してやってください」 岡山大学の躍進の背景にあるのは駅伝の強豪校・青山学院大学で行っているトレーニング、通称「青トレ」です。走るために必要な筋肉を一つ一つ意識しながら鍛えることで、ブレの少ない走りにつなげる狙いがあります。 「青トレ」を持ち込んだのは歯学部4年生の石鍋颯一さん(25)です。 (青トレを導入した/石鍋颯一さん) 「青トレだけをやったということよりも、練習をそれぞれ何のためにやるのか、生理学的にこういう部分、有酸素か無酸素か、その間の領域を鍛えるためにやるのかとか、ベースの知識の部分からみんなに理解してもらうようにした」 石鍋さんは2018年に青山学院大学に入学。4年間、陸上部に在籍し箱根駅伝などを目指しチームメイトとしのぎを削りました。青学を卒業後、歯科医師の父の影響もあり、岡山大学の歯学部に編入しました。 現在は、主力としてチームを引っ張りながら、強豪校の科学的なトレーニングを伝え、また、チームメイトの意識改革をすることで、岡山大学を戦う集団に変えました。 (岡山大学陸上競技部 長距離パート/福永伸之介 パート長) 「今まで(5000mで)14分台がいなかったのが、今は10人くらいいて、練習の雰囲気的にも結果としても石鍋さんの存在が大きい」 全日本大学駅伝1週間前の10月25日。8人の走者のうち最後の1人を決めるレースが行われ、学部1年生から修士課程2年生までの7人が走りました。複数の選手がそれぞれ設定した目標を達成しました。 (岡山大学陸上競技部 長距離パート/福永伸之介 パート長) 「初出場とか関係なく、今、自分たちが出せる力、ベストのメンバーで臨んで岡山大学の名前を全国に知ってもらいたい」 11月3日に行われる全日本大学駅伝。岡山大学は国立大学4校の最上位を目指し、たすきをつなぎます。
KSB瀬戸内海放送