懸命にスイープする藤沢五月（右）と鈴木夕湖©アドヴィックスカップ２０２４

　「カーリング・アドヴィックスカップ」（２２日、アドヴィックス常呂カーリングホール） 　１次リーグが行われ、１８年平昌五輪、２２年北京五輪２大会連続メダルチームのロコ・ソラーレはＧＲＡＮＤＩＲを６－５で下し、今季初戦を白星で飾った。 　リードの吉田夕梨花が腎臓結石の術後のため欠場で３人での試合となったが、第３Ｅに２点、第５Ｅに３点と有利な後攻でしっかりと複数点を奪い、貫禄を見せつけた。試合後、スキップの藤沢五月は「シーズン始めから、昨年に比べてスタートを早く切ることができた。昨季は投げ始めの時期だったが、今季は試合形式の練習、作戦の部分、コミュニケーションの部分を調整して、アドヴィックスカップを迎えることができた。急きょ３人になったが、課題を１試合１試合クリアしていくつもりの中で、いい初戦になった」と、充実した表情で振り返った。 　吉田夕については「コーチボックスに入ってくれてますし、練習では投げてもいる。夕梨花は元気です」と話した。３人での試合については「この３人でやる機会は何回かあって、１番慣れている３人。できるショットできないショットあるが、またそれもチャレンジ。（鈴木）夕湖が違うポジションの役割が大きくなるが、私も自分の石を掃きにいくこともあるので、新しい発見をしていけたら」とし、今季はこの試合を含め地元常呂での試合が少ないだけに「チャレンジしてる部分あるので、カッコ良さはないかもしれないが、がむしゃらに頑張っている姿をみてもらえれば」と、語った。 　昨季は日本選手権で４位に終わり、世界選手権代表入りを逃したロコ・ソラーレ。３大会連続出場がかかる２６年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ正念場となるシーズンとなる。「例年は１１月のＰＣＣＣ（パンコンチネンタル選手権）にピーキングもっていくが、今季はチャレンジャーとして日本選手権に向けてピーキングを合わせられるようにチャレンジしていきたい。充実したシーズンになれば。（国内の）２大会ツアー終わったら、９月からカナダに遠征して、成績にもよるが、できる限りグランドスラムへの出場メインに考えて、日本選手権までたくさん試合をこなしていきたい。（日本選手権）直前のスケジュール出てきてないが、横浜っていう部分になる。いつもであれば、日本選手権直前に会場入って練習できるが、直前がまったく使えないと思うので加味しつつ、あとは大会がどれくらい前に（試合が）入ってくるか。体調面もみながら考えたい。昨季はフォームの基礎を確立するのを目標にやって、それはできたが、試合勘の部分、作戦、コミュニケーションの部分で試合数足りないままシーズンが終わってしまった。今年は試合をたくさんこなして、トリゾーニさんのチームなどはたくさん試合をしてトップに上り詰めている。強いチームから得られる部分、試合を通じて収穫を得て、日本代表ではない悔しさもありつつ、試合たくさんできる利点もあるので、成長につなげていきたい」とシーズンを見据えた。