院長の娘と交際トラブル 福島・須賀川立てこもり、娘は警察に複数回相談
福島県須賀川市西山寺町のやまもと動物クリニックで22日午後、男が刃物を所持して院長の女性からスマートフォンを奪い、約5時間にわたり立てこもった事件で、院長の娘が、須賀川署に強盗などの疑いで逮捕された住所、職業不詳の男(24)との交際を巡るトラブルについて同署に複数回相談していたことが23日、同署への取材で分かった。 捜査関係者によると、2人はすでに別れている。同署は2人の交際を巡るトラブルが事件に発展した可能性があるとみて調べている。 同署によると、今年5月に複数回にわたり娘から相談があった。同署は相談内容の詳細は明らかにしていないが、防犯指導などの処置を行い、ストーカーとは判断していないという。 男は県外から娘に会う目的で病院を訪れたとみられるが、22日午後1時50分ごろ、診療を終える間際だった院内に入る際、娘の話ではなく動物の話など別の口実で院長と接触していたことも捜査関係者への取材で判明。院長に警戒心を抱かせないためとみられ、男と院長とは面識がなかった。
刃物3本以上所持
男が当時、所持していた刃物は少なくとも3本以上だったことも捜査関係者が明かした。男がロープなども事前に準備し、計画的に事件を起こしたとみられる。 当初、自力で院内から脱出し、けがはなかったとみられた院長の腕には、ロープで縛られた際にできたとみられる傷があったことも判明。同署は今後、男の容疑を強盗致傷に切り替える方針。
福島民友新聞社