高2父、加害者の責任訴え 神戸刺殺、賠償訴訟初弁論
神戸市で2010年に刺殺された私立高2年堤将太さん=当時(16)=の遺族が、殺人罪に問われ一審で懲役18年の判決を受けた当時17歳の男(31)=愛知県豊山町、控訴中=と両親に約1億4900万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、神戸地裁であった。堤さんの父敏さんが意見陳述し「加害者はどこまで自分の責任から目をそらそうとするのか」と訴えた。 被告側は請求棄却を求めた。 訴状によると男は10年10月4日夜、神戸市北区の歩道などで堤さんをナイフで複数回刺して殺害。約11年後の21年8月、兵庫県警に逮捕された。