鈴木亮平、『シティーハンター』で見せた衣装へのこだわりと原作愛 役作りは「デ・ニーロ流」
■俳優は素材、シンプルなTシャツにこだわり
役者として売れなかった時代はモデルもやっていた鈴木亮平氏。本業の俳優だけでなく、2024年の「ミラノメンズコレクション」では「GUCCI」のメンズショーに日本からグローバル・ブランドアンバサダーとして参加している。また、趣味で「世界遺産検定1級」に合格するほど世界遺産好きで知られる。NHKの物欲を刺激する紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる」ではJUJUさんとMCも務め、スペシャル版でミラノを旅したりしている。 プライベートで着る私服は「俳優という仕事柄、常に『素材』でありたいという気持ちがあって、キャラがつきにくい、なるべくシンプルな服を選んでいます」と言う鈴木亮平氏。メンズファッション誌「OCEANS」のインタビューでも、シンプルなTシャツのこだわりについて熱く語っている。 「ここ最近ずっと理想の無地T探しをしています。素材はコットンが好きなのですが、ひと言でコットンといっても種類は多岐にわたる。繊維の質や風合いが変わってきますよね。僕はつるっとした肌触りのものが好みです。若い頃はVネック一択。しかもかなり深めのデザインが好きだったのですが、大人になってからはもっぱらクルーネックです。Vネックを着て色気を出したかったんでしょうね(笑)。でも年齢を重ねるにつれて、色気とは無理して出すものではなく、隠していてもにじみ出てくるもの。そう気づきました。真の大人の色気を出すなら、やっぱりクルーネックかなぁと」 とはいえ、せっかく理想のクルーネックの無地のシンプルなTシャツを見つけても、次の役づくりのためのデ・ニーロ・アプローチですぐ着られなくなってしまうんだそうですよ。モッコリモコモコ~! 文:いであつし
いであつし
ライター、コラムニスト。1961年静岡生まれ。コピーライターとしてパルコ、西武などの広告を手掛ける。雑誌「ポパイ」にエディターとして参加。大のアメカジ通として知られメンズファッション誌、TV誌、新聞などで執筆。「Begin(ビギン)」、「LaLa Begin(ララビギン)」などで連載コラムを持つ。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。