中日・斎藤綱記、シンカー習得で真の左キラーに進化へ「もう少し抑えられるようにならないと」
中日・斎藤綱記投手(28)が7日、シンカー習得に乗り出していることを明かした。勝負どころで直球とスライダー頼みになっていた昨季の反省から、新球に着手。イメージする軌道は同僚・高橋宏のスプリットのように打者の手元で沈むボール。昨季2割5分7厘だった対左打者の被打率を良化させ、真の”左キラー”に進化する。 自身初の大台超えとなる56試合に登板して、防御率2・09。上々の数字を残しても斎藤の表情がさえることはない。 「満足できるのは登板数だけ。そのほかは全然。内容がダメすぎます」。危機感を抱く左腕が行き着いたのは、新球・シンカーの取得だった。 斎藤が求めた内容とは。「左打者を抑えるために出ていって、出塁を許した試合が何度もありました」。一人一殺が求められる場面もあった。左右別の被打率で見れば、対右が2割6分2厘、対左が2割5分7厘。「もう少し左打者を抑えられるようにならないと」 ヒントにしたのは、他球団の救援左腕。特に阪神の守護神・岩崎と、昨季の最優秀中継ぎ投手の阪神・桐敷だ。「僕から見た2人の共通点は左打者に対して落ちる変化球の選択肢があること。落ち球が有効に使えているように見えた」。直球とスライダーが軸となる自身の投球スタイルに、縦の変化としてシンカーを加えることを決めた。
中日スポーツ