Netflixシリーズ『地面師たち』綾野剛 × 豊川悦司 究極のクライム・サスペンス この夏、いちばん“攻めてる”ドラマシリーズ
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1200回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真13枚】Netflixシリーズ『地面師たち』綾野剛 × 豊川悦司 究極のクライム・サスペンス ほか 今回は、Netflixにて世界独占配信中のNetflixシリーズ『地面師たち』と、8月16日公開の映画『ねこのガーフィールド』をご紹介します。
Netflixシリーズ『地面師たち』前代未聞のスケール! 100億円不動詐欺を仕掛ける。
地面師とは、他人の土地の所有者になりすまし、ターゲットである飼い主に虚偽の売却を持ちかけて、多額の金を騙し取る詐欺集団のこと。2017年に、東京都品川区で起きた不動産詐欺事件が報道されたことをきっかけに、この言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。 そんな地面師たちの実態をエンターテイメント小説へと昇華させた新庄耕の原作を実写映像化したNetflixシリーズ『地面師たち』。長年映像化を熱望していた映像ディレクター・大根仁がメガホンを取り、全7話のドラマシリーズとして世に放たれました。
Netflixシリーズ『地面師たち』のあらすじ
2017年、東京。再び土地の価格が高騰し始めた頃。ハリソン山中と辻本拓海を中心とした地面師グループは、100億円の土地をエサに詐欺を仕掛ける。 本来であれば売りに出されるはずのない土地の売却情報に飛びついてきたのは、大手デベロッパー。 幹部の青柳は、自身が主導する大型プロジェクトが頓挫して、社内的にも窮地に追い込まれていたのだった。 一方、ハリソンの存在を嗅ぎつけた定年間近の刑事・辰は、新人刑事・倉持とともに、地面師グループに関する独自の捜査を開始。 騙す側と騙される側。そして、地面師を追う者。 それぞれの運命を賭けた三つ巴の争いは、やがて拓海の“過去”とハリソンの“因縁”を浮き彫りにしていく……。
Netflixシリーズ『地面師たち』のみどころ
ある男との出会いをきっかけに、地面師としての道を歩む辻本拓海役に綾野剛。そして、拓海をメンバーへと誘い込む大物地面師・ハリソン山中に豊川悦司。アウトローの世界に生きる男たちを冷静かつインテリジェンスに体現。 その姿からは風格とともに色気も感じられ、圧倒的な存在感に魅了されてしまうことでしょう。 ハリソン率いる地面師グループ面々には、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太といった実力派キャストを配し、それぞれ一癖も二癖もあるキャラクターを見事に演じているのも必見です。 また山本耕史、リリー・フランキー、池田エライザといった個性的な顔ぶれが作品を盛り上げ、さらには劇伴音楽を電気グルーヴの石野卓球が担当。 アクの強い俳優陣による芝居と石野卓球による音楽が生み出す、見事なグルーヴにも注目です。