京都の伝統や文化学ぶ「京都学in東京」 千玄室前家元「自分が引けば衝突しない」
京都の伝統、文化を学ぶ連続講座「京都学in東京」が9日、東京都渋谷区の明治神宮で開かれた。初回は茶道裏千家の千玄室前家元が講演し、茶道の世界について語った。 千さんは茶道について「亭主と客が相対することで一期一会が生まれる」と説明した。お茶を勧め合う気持ちは自分を省みることにつながるとし、「ちょっと自分が引けば親子でも兄弟でも衝突しない」と語りかけた。訪れた約400人は時折ユーモアを交えた千さんの話に静かに聞き入っていた。 講演の前には茶会も開かれ、参加者が和やかな雰囲気でお茶を楽しんだ。 プログラムは京都芸術大と日本文化藝術財団(東京都)が主催し、来年2月にかけて華道、京舞、京料理、能楽の講座を開く。