量子コンピューターとスパコン連携、研究開発に着手 理研など
さまざまなタイプの量子コンピューターが開発途上にあり、効果的な組み合わせなどを検証する必要がある。この事業では、技術が比較的先行している「超電導型」と、空間に留めたイオンの性質を利用する「イオントラップ型」の2タイプの商用量子コンピューターを導入。超電導型は神戸市の理研計算科学研究センターの、富岳と同じ建物内に設置。イオントラップ型は埼玉県和光市の理研本部に置く。これらと富岳や、参加する東京大学や大阪大学のスパコンを連携させる。
量子コンピューターは従来、パソコンやワークステーションなどの小規模な従来型コンピューターを連携させてきたという。同センター量子HPC連携プラットフォーム部門の佐藤三久部門長は11月22日の会見で「最先端の量子コンピューターの規模は100量子ビットを超え、スパコンの計算能力が必要な領域に入りつつある。先回りして取り組みたい」と話した。