“派閥のあり方”どうなる?有権者から厳しい声も…自民党「政治刷新本部」が初会合
日テレNEWS NNN
派閥の政治資金をめぐる事件を受け、自民党は11日に「政治刷新本部」の初会合を開きました。政治資金の透明化、派閥のあり方について議論が行われますが、有権者から向けられる厳しい声に、どこまで具体策を打ち出せるのでしょうか。
■“自民党には失望”…支援者から厳しい声
10日、地元・群馬県昭和村で新年のあいさつにまわっていたのは…。 自民党 中曽根康隆議員(41) 「今年もよろしくお願い致します」 中曽根康弘元首相が祖父である自民党の中曽根康隆議員です。 支援者との話題は“政治とカネ”の問題。 中曽根議員 「お騒がせして本当すみません」 地元の農家 「(生産者は)頑張って経費削減でなんとか、どうにかこうにかやってる中だから。国会議員の皆さんがあれじゃあちょっと…」
中曽根議員は自民党の青年局長代理として先月、岸田首相から「若い世代、地方の率直な声を集めてほしい」と指示を受けていました。 支援者からは“自民党には失望している”との厳しい声も。 地元の農家 「今の感じだと支持もできなくなってきている」 「信頼をなくすのはわけないけど、回復するのには何十年もかかるね」 “かつてないほど自民党への厳しい目”を感じているという中曽根議員。 中曽根議員 「若手が声をしっかりあげて、自浄作用を機能させるという声が多かったので、これはひとつ我々に与えられた使命かなと」
■“派閥のあり方”で意見の隔たりも…「政治刷新本部」立ち上げ
高まる政治不信を払拭するため、自民党は「政治刷新本部」を立ち上げました。 岸田首相 「自民党自ら変わらなければならない」 本部長は岸田首相。麻生副総裁と菅前首相が最高顧問を務め、小泉元環境大臣ら中堅議員も参加。渦中の“安倍派”からは最多10人の議員が加わり、約40人で議論が行われます。 政治資金の透明化などを議論しますが、意見に隔たりがあるのが“派閥のあり方”についてです。 二階派に所属する中曽根議員に聞くと…。 中曽根議員 「若手の議員としては、非常にいろんな教育を先輩から受けられる場でもあるし、必ずしも派閥が悪いということではなくて、派閥の一部分の役割だったものが、ちょっと大きくなりすぎて、またそれが国民の疑念につながっているところだと思う」
■菅前首相「派閥解消を」 今月26日までに中間とりまとめ
派閥を、今後どうするのか? 11日の刷新本部の初会合では「政策議論の場など、派閥の役割もある」との意見が出された一方、無派閥のこの人からは…。 自民党“無派閥”・菅前首相 「派閥の解消。スタートラインとして、そうした事を進めていく必要がある」 自民党“無派閥”・小泉進次郎議員 「今回、派閥はなくしたらいいじゃないか。そういった発言はさせてもらいました」 刷新本部は中間とりまとめを、通常国会が召集される予定の今月26日までに行う見通しです。