【祝】アニメ『ザ・ファブル』のOP曲決定!般若が語る“無敵の殺し屋”たちの魅力
ちなみに海老原は37歳くらいで、彼を含めて『ファブル』に出てくるおじさんはイケメンじゃないし、一般的に言うカッコいい人ではないけど、味のある、ちゃんと話のわかるおじさんが多いんですよ。そこも見どころですね。
酔っ払いのシーンこそファブルの真骨頂!?
殺し屋が題材にはなってる漫画ではあるけど、シュールな世界観も『ファブル』なんですよ。 何を考えてるのかわからないアキラの表情とか、スイッチを入れるときの顔とか、アキラが徹夜して描く絵もホント笑えてきますもんね(笑)。 海老原の舎弟のクロちゃんもウケます! クロちゃんはアキラに憧れて、殺し屋になりたいと思っちゃうんですよね。 で、アキラの真似をして橋から飛び降りて足を折ったり、山籠りについていって蜂に顔を刺されて誰かわからなくなったり……キャンプの回は南先生が実際に山を取材して書いてるんで、リアリティがあって面白いですね。 「山で経験する事はーー正反対の街でも似たような応用が効くという事ーー でもなぜか街での経験はーー山ではほとんど通用しない事が多いーー」とか、有名なセリフですね。
あと、この作品で避けて通れないのがヨウコの飲酒の場面ね。 ヨウコは美人なんだけど酒を飲むとマジでクズ(笑)。ターゲットに酒を飲ませて、酔いつぶれる様を見て楽しむのが趣味っていう悪魔です。そんなことする理由も「暇だから」っていう……(笑)。 バーにいた薄っぺらいイケメンを酔わせて潰す伝説のシーンについては、動画でたっぷり喋ってます。人殺しとかヤクザの話のなかに、急にそういうシュールなギャグを放り込んでくるのが『ザ・ファブル』なんですよ。 ああいう酔っぱらいが南先生の周りに実在したんだろうな~、って俺は思ってます(笑)。
アニメへの期待は「ファブル独特の間」
アニメも楽しみですね。注目したいのは、『ザ・ファブル』独特の「間」かな……。あの「ーー」っていう棒線をどう表現するのか。 あと、複数のストーリーが同時進行するじゃないですか。物語を多角的に進めつつ、最終的にどこかで全部ぐちゃっとひとつになる。そのあたりがどう描かれるのか楽しみですね。 まさか自分が『ザ・ファブル』に関われるなんてね。実感はまだないんですよ。放送されたアニメを見てようやく実感が湧くのかなって思います。 「蓋を開けてみたら、全然違うヤツがオープニング曲を歌ってた」みたいなオチだったらマジで笑えますけどね(笑)。「えっ、誰? あのとき録った俺の歌はどこいっちゃったの?」っていう。 というわけで、今回は『ザ・ファブル』を紹介しました! また次回! 河野優太=写真 ぎぎまき=文