もし令和アニメが90年代に放送されたら? 叫ぶ「フリーレン」が観られたかも
SNSやサブスクが無かったあのころでも人気作はヒットしたか?
●SNSやサブスク配信がなかった90年代だったら…… 今も昔もアニメがヒットすれば主題歌が売れ、主題歌が注目されればアニメへの関心が高まります。 近年でいえばYOASOBIの「アイドル」が主題歌だった『【推しの子】』や、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」が主題歌だった『マッシュル-MASHLE-』はSNSで拡散され、曲とアニメが世界的に注目されました。 このように現代のアニメは、良作であればSNSやサブスクの効果で即座に話題となります。そのようなメディアがなかった90年代に、これらの作品が放送されていたらどのような広がりを見せていたでしょうか。 当時はたしかに、現在のような配信などはありません。しかし本放送を見逃したとしても、再放送やビデオ録画、レンタルビデオはありましたし、主題歌もCDリリースやCDレンタルがありました。情報収集もアニメ雑誌や声優のラジオなどがあり、90年代なりに不便ではありません。 また、90年代ごろから、ヒット曲を持つ人気アーティストのJUDY AND MARYやビーイング系の大黒摩季さん、ZARDらが主題歌アーティストとして起用され、アニメ作品とともに話題になる下地がありました。 そのような背景があるため『【推しの子】』や『マッシュル』も、当時放送されていたとしても曲とともに大ヒットしたのではないでしょうか。 昔は使われていた言葉や描写されていた残虐シーンも、近年は自主規制で柔らかく演出されたり、そもそもカットされたりするなかで、一番スッキリしないと思うのはお色気シーンでしょう。 90年代は普通に描かれることもありましたが、昨今は謎の光やオブジェクトで上手に隠れるという手法が取り入れられています。あのアニメが90年代に放送されていたら、ひょっとしたら違った描かれ方で放送されていたのかもしれません。
南城与右衛門