【60歳代】貯蓄額・年金月額の平均はいくら?新NISA開始からもうすぐ1年に
新NISA制度がはじまって、もうすぐ1年が経とうとしています。 つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能となったり、年間投資枠が増えたりと以前よりも長期的な資産形成ができるようになり、開始を検討している方もいるのではないでしょうか。 ◆【円グラフ】60歳代・二人以上世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら?(出所:金融広報中央委員会など) 現代は正社員だけでなくパートやフリーランス、自営業など働き方が多様化していたり、おひとりさまも増えており家族のかたちも多様化しています。 その分、個人に合った老後対策をおこなう必要性が増しているともいえるでしょう。 今回は、現代の60歳代の平均的な貯蓄額と年金月額を確認しながら、老後にむけた対策について考えていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【60歳代】貯蓄2000以上の割合とは?
公的年金の平均的な受給開始年齢は65歳から。65歳を境にリタイアを検討する方もいるため、老後に向けた貯蓄額としては現代の60歳代の貯蓄額を参考にするといいでしょう。 今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合 ・30% ●【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:2026万円 ・中央値:700万円 一時期老後2000万円が話題となりましたが、達成しているのはおよそ3世帯に1世帯。 昨今の物価高を考えるともう少し貯蓄を用意したいという方もいると思いますが、貯蓄3000万円以上となると20.5%でした。 現代の60歳代でも達成しているのは約5世帯に1世帯ですから、老後にまとまった貯蓄を用意するのは難しいといえそうです。
【60歳代】貯蓄保有世帯では中央値が1200万円に
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合 ・38.0% ●【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:2588万円 ・中央値:1200万円 貯蓄保有世帯のみをみると、2000万円以上保有している世帯は約4割近くとなっています。 中央値をみると1000万円を超えました。 なお、貯蓄3000万円以上の割合は26.0%。 およそ4世帯に1世帯ですから、早くから計画的な資産形成をおこなうことで達成できるご家庭もあるでしょう。