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FC東京・久保建英がキラーパスに秘めた3つの非凡センス

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THE PAGE

自身を取り囲むメディアに爆笑の輪が広がっていく光景を見ながら、FC東京のMF久保建英はちょっぴり慌てて断りを入れた。 「いや、これは冗談じゃなくて本当のことなんです」  ホームの味の素スタジアムに松本山雅FCを迎えた、28日の明治安田生命J1リーグ第9節。2-0の快勝で平成最後のリーグ戦を飾った直後の取材エリアで、17歳の逸材に念を押させたシーンが訪れたのは前半44分だった。  自身の左足から放たれたスルーパスに反応して先制点を決めた、FW永井謙佑が誇る最大の武器、50mを5秒8で走破する韋駄天ぶりを久保はこんな言葉で表現した。 「(永井)謙佑さんの場合は、サッカーをやっていなくても、いいところに行けるんじゃないかと思うくらい、本当に足が速いので――」  いいところとは、要は陸上など他の競技をさしていたのだろう。この直後に笑い声があがり始め、照れくささも込めながら、笑わせる意図はないと強調したうえでこう紡いだ。 「――なので、ちょっと遅れてでも、いつもパスは出そうと思っています」  今シーズン2つ目のアシストをマークした場面で、久保は3つの非凡なセンスを具現化させている。まずは次に起こりうる展開をいくつも想定したうえで、すべてに対処できる体勢を整えておく洞察力の高さだ。  永井のゴールを巻き戻していくと、ハーフウェイライン付近でこぼれ球を拾った松本山雅のFWレアンドロ・ペレイラが、前を向こうとした場面に行き着く。危機を察知したルーキーで、この試合がリーグ戦の初陣だったDF渡辺剛(中央大卒)が迷うことなく前へ出る。  渡辺にインターセプトされかけたボールはこぼれ、FC東京の高萩洋次郎と松本山雅のパウリーニョが争奪戦を繰り広げる。ピッチに転がりながら、懸命に足をボールへ伸ばし続けた高萩の後方で、久保は虎視眈々とチャンスをうかがっていた。 「どこにボールがこぼれてもいいように準備をしていました。ただ、自分はちょっと重心が前へ寄っていたので、相手よりも先にボールへ触れることができました」  高萩を信じ、マイボールになる確率が高いと読んでいた分だけ、再びこぼれたボールに久保は反応できた。そして、慌てて距離をつめてきたMF宮阪政樹を軽やかにかわすとドリブルを開始し、カウンターを発動させる。

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