防火衣着て非常階段513段激走 岐阜県消防学校が訓練、最速3分27秒
岐阜県消防学校(各務原市)の総合教育(初任教育救急科)で学ぶ学生が14日、愛知県一宮市の展望タワー「ツインアーチ138」で、重さ約8キロの防火衣を着用し、高さ100メートルの展望階につながる513段の非常階段を駆け上がる訓練に挑んだ。 毎年行われる恒例の訓練で14回目。県内の全20消防本部で採用された97人(うち女性10人)が参加した。 学生は一人ずつ展望階を目指した。出発時は余裕の表情を見せていた学生も途中から息を切らし、汗を流しながら駆け上がった。展望階の手前では教官から「最後まで走れ」などと激励され、力を振り絞り、上り切っていた。 4人1組のチームで防火衣を着た上で、約33キロの資機材を展望階まで運ぶ訓練もあった。 中津川市消防本部の伊東大樹さん(21)は「思っていたよりも倍以上きつかった。達成感でいっぱい」と話していた。個人で最も早かったのは、高山市消防本部の永田光彦さん(23)の3分27秒だった。
岐阜新聞社