国内での使用はOK? 輸入車に時々見られるマイル表記のメーター
ダメな場合もある...!マイル表記のスピードメーター
日本には世界に誇るバイクメーカーが複数存在し、バイクを購入する際は国産だけに絞っても多種多様なモデルから選ぶことができます。しかし輸入車にも独特の魅力があり、バイクを買う際は必ず輸入車を選ぶ、という人も一定数存在します。 【画像】「え…!」 これが国内でつけてはいけない理由です! 画像で見る(10枚)
海外から輸入されたバイクに乗ろうとすると、たまに速度や走行距離がマイル表記のメーターに出くわすことも。アナログメーターだけでなく、デジタルメーターでも、マイル表記/キロメートル表記を変えることができるものもあります。 国内での主流はもちろんキロ表記ですが、アメリカやイギリスからの輸入車特有のマイル表記に憧れる人も少なくないでしょう。 では、国内でマイル表記のメーターを使用してもよいのでしょうか。 このようなバイクやクルマなどの自動車の車体に関するルールは、道路運送車両法という法律によって定められています。 道路運送車両法の第46条には、 「自動車(最高速度二十キロメートル毎時未満の自動車及び被牽けん引自動車を除く。)には、運転者が容易に走行時における速度を確認でき、かつ、平坦な舗装路面での走行時において、著しい誤差がないものとして、取付位置、精度等に関し告示で定める基準に適合する速度計を運転者の見やすい箇所に備えなければならない」 と書かれています。条文の中の「告示で定める基準」とは、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第148条によって定められるもの。 その告示には、基準に適合しないもののひとつとして「速度がkm/hで表示されないもの」と書かれています。 つまり、マイル表記のメーターをそのまま国内で使うことは法律によって禁止されているということ。たとえば車検のあるバイクの場合、マイル表記のメーターのまま車検を通すことはできません。
ただし、アナログメーターの場合は、シールや油性ペンなどを使って新たに目盛りを作ることで、キロメートル表記のメーターとして扱うことが可能です。 1キロメートルは、およそ0.62マイル。そのため、マイル表記のメーターの6.2マイルの部分に10キロ、12.4マイルの部分に20キロ、と等間隔で目盛りを記入していけば、精度の高いキロ表記のメーターを作ることができます。 実際、マイル表記のメーターを使用する輸入車に乗っている人の多くはその方法で車検を通しています。