名古屋の老舗喫茶カフェオレ話題 喫茶文化のルーツは?
3月に発売された協同乳業の「老舗珈琲店カフェオレ」。この商品、実は名古屋市に本店を置く「支留比亜珈琲店」が監修していることで話題となっている。東海地方の喫茶店といえば「コメダ珈琲店」などが全国的にも知られているが、昔ながらの純喫茶も数多く存在する。今回は新商品の紹介とともに、発祥地ともいわれるモーニングなど名古屋の喫茶店文化がどのように形成されたかも追ってみた。
開発担当が語る「老舗珈琲店カフェオレ」
全国の食品スーパーなどで販売されている『老舗珈琲店カフェオレ』について、協同乳業の開発担当の藤森さんに特徴を聞いた。 「厳選したアラビカ種100%のコーヒー豆を工場で自家抽出し、ミルクとバランスよく合わせた香り高いカフェオレです。コーヒー豆は4か国のオリジナルブレンドで、苦味と酸味のバランスも絶妙。香り高いコーヒーの味わいを最大限楽しんでいただくため、すっきりとした甘さに仕上げました。ですので、無糖や甘さ控えめのカフェオレがお好みの方にも、ぜひお試しいただきたいと思います」 また経緯については、「コーヒーの市場は年々拡大しており、全日本コーヒー協会調べでは2013年の国内コーヒー消費量は2001年以降で最大量となっています。また、コンビニエンスストアのカウンターコーヒーの伸長や、本格的なコーヒーマシンの浸透により、香り高い抽出コーヒーの味わいが広がっており、本格的な味わいを自宅やオフィスで手軽に楽しむ需要が拡大しています。また、当社が実施した市販のカフェオレに対する需要調査では、“珈琲専門店による風味の監修”“老舗喫茶店の味わいを再現”の項目が支持されており、その期待に応える商品を開発するにいたりました。」と話し、コーヒー市場のニーズを背景としているようだ。
なんで「支留比亜珈琲店」なの?
開発担当者の藤森さんは「近年の珈琲店は、セルフ式カフェから寛ぎの空間を提供するフルサービス業態にお客様の需要が拡大しています。さらに、大規模チェーンとは一線を画す、品質にこだわる専門店が続々とオープンしており、各珈琲店の個性に注目が集まっています。そのような中で、一杯の品質を追求し、上質なフルサービスで癒しと寛ぎの空間を提供されている支留比亜珈琲店様にお声掛けをさせて頂きました」と続ける。 支留比亜珈琲店は1972年創業で、愛知県を中心に全国に約40店舗を構える。オリジナルブレンドの珈琲豆を各店舗で挽いていることも特徴で、独自の粗さによりコクのあるコーヒーに仕上げている。