久保建英も続く? レアルに買い戻された選手(5)最高の名脇役!? ビッグクラブを渡り歩くFW
レアル・ソシエダで活躍するサッカー日本代表MF久保建英が、今夏に古巣レアル・マドリードに復帰するかは注目ポイントの1つだ。実現するかはさておき、過去に買い戻された選手が多くいたのは事実である。今回は、1度はレアル・マドリードから移籍したものの、ブレイクを果たしてレアル・マドリードに「買い戻された」選手を紹介する。(スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照)
FWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード/スペイン代表) 生年月日:1992年10月23日(31歳) レアル・マドリード通算成績:95試合31得点11アシスト 多くのビッグクラブを渡り歩いてきたFWアルバロ・モラタは、レアル・マドリードに買い戻された経験を持つ選手の1人だ。 モラタは2008年にエル・ブランコのU-18チームに加入。2010年にリザーブチームであるレアル・マドリード・カステージャへ昇格を果たすと、11/12シーズンに偉業を達成する。 アルベルト・トリル監督率いるカステージャは、5年ぶりのセグンダ・ディビジョンA(スペイン2部)昇格を掴み取った。モラタはリーグ戦で17得点を挙げており、昇格の立役者になっている。こうした活躍を受け、同選手は12/13シーズンのトップチーム昇格が正式に決定している。 しかしながら、トップチームではなかなかプレータイムを得られない。欧州屈指のビッグクラブでは当然と言えるが、12/13シーズンの(トップチームにおける)リーグ戦の出場は12試合に留まり、そのほとんどが試合終盤での投入だった。翌13/14シーズンはコパ・デル・レイやUEFAチャンピオンズリーグの試合への出場は増えたが、レギュラー奪取には至らず。このシーズン終了後、ユヴェントスへ移籍することを決断した。 モラタのイタリア行きには2000万ユーロ(約28億円)の移籍金が発生したとされている。ユヴェントスでは絶対的な存在ではなかったものの、カルロス・テベスやパウロ・ディバラ、クリスティアーノ・ロナウドといったスターたちと組んで輝きを放った。 とくに印象的だったのは、古巣レアル・マドリードを相手にした14/15シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝。1st leg、2nd legの両方でゴールを奪い、チームの決勝進出の立役者となった。最終的に、14/15シーズン、15/16シーズンの在籍2年間でリーグ戦63試合15ゴール12アシストという記録を残している。 これを受けてレアル・マドリード側は、ユヴェントス移籍の契約に含まれていた3000万ユーロ(約42億円)の「買い戻し条項」を行使。モラタはスペインへ戻り、もう1度純白のユニフォームに袖を通している。 この16/17シーズン、同選手は基本的にカリム・ベンゼマの控えとなっていたが、「スーパーサブ」として試合後半からチームの勝利に貢献。UEFAチャンピオンズリーグ、FIFAクラブワールドカップ、UEFAスーパーカップ、ラ・リーガの4つのトロフィーを獲得した伝説的なシーズンの陰の立役者となった。その後、モラタは、2017年の夏の移籍市場で白い巨人に移籍金6600万ユーロ(約92.4億円)を残し、チェルシー(イングランド)へ旅立っている。
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