ベトナム国家主席が辞任、在職わずか1年-指導部混乱の新たな兆し
(ブルームバーグ): ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席が20日辞任した。ベトナム共産党が発表した。指導部の一部に対する調査が広がる中で、同国では政府高官の辞任が相次いでいる。
発表文によると、トゥオン氏は「党員として、してはならない規則違反を犯した」ため、「党規則と国家の法に従い指導者として責任をとった」という。同氏の規則違反について、これ以上の詳細には触れていない。
ベトナム主席の辞任はわずか1年の間で2人目で、トゥオン氏の在職期間は同国の主席として歴代最短となった。主席の役割はほぼ儀礼的なものだが、それでも共産党内の序列は2位で、79歳のグエン・フー・チョン党書記長に次ぐ地位にある。トゥオン氏は昨年、チョン氏の支持を受けて主席に就任した。
ベトナム国会は21日に臨時会が召集され、トゥオン氏の辞任について正式に採決が行われる見通し。憲法に従うと、後任が見つかるまでボー・ティ・アイン・スアン副主席が主席代行を務める。
原題:Vietnam’s President Quits in Latest Sign of Leadership Turmoil(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News