ミュージカル『この世界の片隅に』の開幕記念会見に出席したアンジェラ・アキ

【モデルプレス＝2024/05/11】ミュージカル『この世界の片隅に』の開幕記念会見が10日、都内にて開催され、メインキャストの昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良大、音楽を担当したアンジェラ・アキが登壇。再始動するアンジェラがミュージカル音楽家としての創作活動について語った。 【写真】アンジェラ・アキの近影…会見で変わらぬ美しさ披露 ◆アンジェラ・アキ、10年ぶり再始動 9日に東京・日生劇場にて開幕した同作は、太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々を描いたこうの史代の原作漫画のミュージカル化作品。絵を描くことが好きな主人公の浦野すず役を昆と大原、すずが嫁ぐ相手の北條周作役を海宝と村井がWキャストで演じ、ミュージカル全編を彩る音楽を2014年の渡米から10年ぶりにミュージカル音楽家として再始動するアンジェラが手掛ける。 昆と海宝が出演した初演の翌日となったこの日、アンジェラは「この作品とともに4年近く時間を費やしてピアノと1人でずっと向き合って作ってきたものが、彼らはじめ演者すべての人たちの声を通して新しいものに生まれ変わったと思います」と現在の心境を言葉にした。 ◆アンジェラ・アキ、ミュージカル音楽家としての姿勢明かす 2013年にアメリカの音楽大学に留学することに伴い日本での活動を無期限に停止することを発表したアンジェラだが、「こうの先生の作品をどう音楽化するか。（脚本・演出の）上田（一豪）さんがすばらしい脚色を台本でしてくれたのでそれをどう支えるか。一番に原作をリスペクトして、一豪さんの脚色を支えられるような音楽にしたいなと思いました」とミュージカル音楽家として作品に向き合ってきた姿勢を説明した。 アンジェラの曲について、昆は「稽古のときに歌い方やアプローチの仕方に足を止めて考えることがありました。でも、稽古を続けシーンの中で歌う中で『こういう感じかな』みたいなものを自分で見つけて行きました。アンジェラさんや歌唱指導の方にアドバイスを頂きつつ進めていきました」と回顧。「それで昨日お客様の前で歌ったときに、何というのでしょうか、役者が自分で悦に入ってはいけないと思うのですが、すごく没入感のある楽曲、その中に入り込める楽曲が多いなと（感じました）」と印象を言葉にした。 ◆大原櫻子、アンジェラ・アキの曲に「涙が止まらない感動」 会見の後に村井とともに初出演を果たす大原は、アンジェラがこの作品のために作った曲を初めて聴いたときに「涙が止まらない感動」を受けたことを回顧。「どこか懐かしいような感じが曲からぐっと引き出される感じで、懐かしさって本当に“人の感動”だなと思いますが、たくさんの楽曲に感動させていただきました」とも。 「私はアーティストとしてポップスとかも歌わせてもらっている中でアンジェラさんの『ポップスで歌っていいよ』という言葉で曲との距離がすごく近くなって今はとても歌いやすく伸び伸び歌わせてもらっています。どの曲も名曲でまさか1人から生まれたとは思えないくらいバラエティーに富んでいます。ミュージカルでは全26曲になっていますので、早くみなさんにお届けしたいなという思いです」と声を弾ませた。（modelpress編集部） 【Not Sponsored 記事】