職場の身だしなみ多様化 個性認め、働き手確保へ、和歌山県内のスーパー
従業員の髪色やアクセサリーなど身だしなみの規定を緩和するスーパーマーケットが県内で増えている。従業員からは「(働く)モチベーションが上がる」などの声もあるという。働き手の個性を尊重した職場づくりや人材確保につなげる狙いもある。 【飛ばすぞドローン 不登校生向けパソコン教室、和歌山県田辺のNPOの記事はこちら】 オークワ(本社・和歌山市)は、5月から身だしなみ規定の緩和を全店で取り入れた。緩和前は、髪色のトーンが指定されていたほか、結婚指輪を除くアクセサリーの着用、ネイルを禁止していた。 新しい規定では、髪色や髪形が自由になり、安全や衛生の観点から一部制限はあるものの、ピアスやヘアアクセサリーの着用、ネイルも可能となった。 和歌山県田辺東山店(田辺市東山1丁目)では、サービスカウンターやレジ周辺にポスターを掲示し、来店客への理解を呼びかけている。オークワの広報担当者は「世の中の流れも変わってきていると感じる。従業員の働きやすい環境づくりにつなげたい」と話している。 ■ちょい掛け椅子も導入 身だしなみの規定緩和のほか、従業員の負担軽減の対策も講じられている。同店で、各レジに「ちょい掛け」できる椅子を設置し、サービスカウンターでの業務やレジ作業の合間に腰を掛けられるようにした。 アルバイト情報サイト「マイナビバイト」を運営するマイナビ(本社・東京)が始めた「座ってイイッスプロジェクト」を試験的に導入した。 従業員からは好評といい、来店客からも「良かったね」と声をかけてもらえているという。田辺東山店のほか、県内では本社中島店でも導入している。
紀伊民報