気軽に乗れる人気の“ミニバイク”! カスタムベースとしても楽しめる原付二種 ホンダ「グロム」とカワサキ「Z125プロ」どっちを選ぶ?
大人が本気になる“オモチャ”
アメリカで日本の軽トラックの人気が高まっていると様々なメディアで話題になっています。 【画像】手軽に乗れるホンダ「グロム」とライバルを写真で見る(23枚) 小型のため小回りが聞きその辺にちょいと出かけやすく大量の荷物を積める、といった理由が挙げられますが、“ホビー性”が何よりの秘訣でしょう。 アメリカで軽トラックのように普及し使用されているクルマといえばピックアップトラックです。 ピックアップトラックは日本から見れば大型ですが、アメリカ人から見れば普通のサイズでしょう。 それに見慣れれば、ちっちゃな軽トラックはまさにホビーです。構造も複雑ではないため、改造だって容易。自分の好きにいじれて実用もできる“オモチャ”なのです。 日本においてそのような存在と言えるのが、二輪にはなりますが“ミニバイク”ではないでしょうか。
小型なのに大排気量車と同様の車体構造を持ち、ともすれば大型よりも機敏に走れる……。 その代表格が、かつてのホンダ「モンキー」(50cc)ですが、その125cc版のような立ち位置で2013年にデビューしたのが「グロム」です。
原付二種にも関わらずクラッチ操作ありのMT機構を持ち、前後ディスクブレーキ、倒立式フロントサスペンションといった本格志向のモデルは、まさにオモチャのようなスポーツバイクとして人気を博し、現在も販売が続いています。 そしてグロムの存在があったからこそ、「モンキー」や懐かしい「ダックス」が125ccとして復活を遂げています。 グロムのようなミニバイクを製作するメーカーはほとんどなく、登場当時は独壇場でした。 しかしその独占を許すまじと食い込んできたのが、意外なことにカワサキでした。 カワサキは原付を作らないというスタイルがバイク乗りの中に定着していたために、寝耳に水状態の登場でした。 Z125 Proは現在も生産・ラインアップが続いており、グロムとライバル関係を保っています。 それでは両車はどんな違いがあるのでしょうか。スペックを比較してみましょう。 ボディサイズを見ると、意外なことにZ125の方が全幅以外はコンパクトに作られています。 スーパーチャージャーを備えたハイパワーバイク「ニンジャ H2」を販売するカワサキのスタイルからすれば意外に思えます。 小さいなら小さいバイクらしく小回り性でグロムに対抗したのかもしれません。その証拠にホイールベースもZ125の方が短いのです。 逆にシート高はZの方が高い値です。コーナーの切り返し時の挙動が楽しめそうです。 ちなみに倒立式のフロントフォークや前後ディスクブレーキといった本格装備もZ125は備えています。 グロムへの対抗もあるかもしれませんが、「Z」の冠に恥じないスタイルを目指しているとも取れます。 グロムはホビーのような外観をしていますが、Zはシリーズに通じる意匠を採用しているところも、冠への意識がみて取れます。 HONDA GROM 車体サイズ:1760×720×1015mm ホイールベース:1200mm シート高:761mm 車両重量:103kg KAWASAKI Z125 PRO 車体サイズ:1700×750×1005mm ホイールベース:1175mm シート高:780mm 車両重量:102kg