【大学野球】リーグ優勝の可能性が消滅した立大 すべてが2025年につながる財産
明大戦で勝ち点を落として
【10月14日】東京六大学リーグ戦第5週 明大15-1立大(明大2勝1敗) ついに力尽きた。 立大は明大3回戦で、春を通じても最多の15失点を喫し、1勝2敗で勝ち点を落とした。リーグ優勝の可能性は消滅した。3回戦。本来はエース右腕・小畠一心(3年・智弁学園高)が先発するはずも、この日はベンチ外だった。リーグ最多タイの7試合に登板し、同最多の42回2/3を投げていた。1回戦は2回途中で降板し、蓄積疲労は明らかであった。主戦投手を欠いた投手陣は5投手の継投も計13安打を浴びた。 【2024年秋】 5勝7敗1分、勝ち点1、4位 対慶大 ○●○ 対法大 △○●● 対早大 ●○● 対明大 ○●● ※10月14日現在 勝ち点が遠い。慶大との開幕カードを2勝1敗で2016年春以来の勝ち点を挙げ、好発進。しかし、以降3カードは消耗戦に屈した。 【2024年春】 6勝8敗1分、勝ち点1、5位 対早大 ●○● 対法大 ○●● 対慶大 ●△○● 対明大 ○●● 対東大 ○○ 2勝先勝の勝ち点制は、最終的に地力の差が出る。心身がともにタフでないと、1カードで2勝を手にすることはできない。 第5週を終えて6勝1敗1分、勝ち点3で早大と明大が首位で並んだ。両校から唯一の土をつけていたのは立大であり、存在感を示している。立大・木村泰雄監督は「春からは1歩、2歩は前進しているが、そこ(勝ち点奪取)には至っていない」と現状を語っていた。 投手、野手とも3年生以下が多く、すべてが2025年につながる財産である。4年生から学んだことは数知れず。第7週で迎える東大との最終カードで、24年の有終の美を飾る。
週刊ベースボール