逮捕の男「自分は外に立っていた」 “シグナル”で指示受けたか…他の事件との共通点は 三鷹強盗未遂
日テレNEWS NNN
東京・三鷹市で起きた強盗未遂事件で、自ら出頭し逮捕された男が「2人が家の中に入り、自分は外に立っていた」と話していることがわかりました。男は匿名性の高いアプリ“シグナル”で、指示を受けていたとみられています。 【写真】“ルフィ”事件 カメラが見た捜査本部 壁一面の捜査カレンダーに警視庁の執念が… ◇ 大学4年生の佐円昌紀容疑者(23)。強盗未遂事件の容疑者として逮捕された男は、うつむくことなく車両に乗り込みました。 10月30日の未明、東京・三鷹市の住宅に複数の男が侵入し、住人男性に暴行を加えた事件が起きました。佐円容疑者は事件後、自ら出頭。捜査関係者によると、佐円容疑者は「現場近くの公園で初対面の男2人と合流した」「2人が家の中に入り、自分は外に立っていた」と供述していることが新たにわかりました。 あくまでも“家の外にいた”と話しているといいますが、家の中には“3種類の足跡”が残されていたといい、警視庁は少なくとも3人の人物が室内に入ったとみて、供述の裏付けを進めています。 佐円容疑者は、事件の前日に京都から上京。金に困り、「X」で「ホワイト案件」と検索した際、別のアプリに誘導されたといいます。 佐円容疑者は「『シグナル』で誘導されるまま、現場近くの公園で他の男と合流したが、その時点までは運び屋だと思っていた」と話しているということです。現場に行ってみると、仕事内容は”空き巣”。「逃げたら殺す」と脅されたといいます。 佐円容疑者が誘導されたという、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」。
一連の強盗などの事件の合同捜査本部の捜査対象は、当初の14事件からこの「三鷹」の事件と「船橋」の強盗予備事件を含めた16事件に増えました。(10月31日時点) これらはすべて、「秘匿性の高い通信アプリ」を使用し、指示役からの指示を受けているとみられています。 一連の事件の背後に存在するとみられる、“指示役”グループ。「ジョジョ」「SASUKE」「ルキア」「Drヒルルク」「夏目漱石」といったアカウント名が浮上していることがわかっていて、合同捜査本部は捜査を進めています。
一方、“闇バイト”に応募した19歳の男性が保護されたケースも。男性は「X」から“闇バイト”に応募し、何者かの指示を受け、携帯ショップでスマホやSIMカードを契約。それらを池袋駅近くで見知らぬ男らに、個人情報が記載された契約書と一緒に渡したといいます。 男性は「今後が怖くなった」などと警察に相談に訪れ、保護されました。警察庁は「勇気をもって抜けだし、すぐに警察に相談すれば確実に保護する」などと呼びかけています。 ※11月2日(土)午前0時05分(金曜深夜)放送 『news zero』より