「どのツラ下げて…」 “新キングメーカー”岸田前首相にすり寄る「皆をギョッとさせた人物」
「利用するだけ利用して復讐するつもり」
他方、麻生氏に代わって副総裁に就任した菅義偉元首相は体調不良がささやかれる。 「つまり、政局を動かす“キングメーカー”は岸田さんしか見当たらないワケ」 別の旧茂木派関係者は「衆院選後はウチの存在感が高まっている」とうそぶく。 「岸田さんも茂木さんを味方にしておく方が有利。ウチは落選者が33人中わずか5人。28人も失った旧安倍派はもちろん、9人減の麻生派、同じく8人減の旧岸田派と比べても被害は軽微でした」 旧茂木派は、1月に派閥を離脱した小渕優子元経済産業相や関口昌一参院議長らを含めると、衆参で約50人という勢力になる。 「46人になった麻生派や39人の旧岸田派より多い。両派と合わせれば自民党所属議員の半数近くになる」 が、岸田氏の側近は言う。 「岸田さんは影響力の保持のために茂木との雪解けを演出しているだけで、恨みを忘れていない。いまは利用するだけ利用し、最後は茂木がライバル視する小渕さんや加藤勝信さんを推して復讐するつもりでしょう」 無論、自身が再登板に動くこともあり得るそうだ。
「週刊新潮」2024年12月12日号 掲載
新潮社