あの藤井聡太と同じ愛知県瀬戸市出身、同学年の小沢大仁は“令和の穴男”!?『プロキオンS』で番狂わせ狙う
「第29回プロキオンS」(G3・7日・小倉・ダート1700メートル) 今年3月にフリーに転向した小沢大仁騎手(21)=栗東・フリー=が先週から始まった夏コク(夏の小倉開催)で躍動している。開幕週は12鞍に騎乗して2勝。2桁人気馬を2回3着に導き、波乱を演出した。今週の重賞「第29回プロキオンS」には伏兵メイショウダジンに騎乗。愛知県瀬戸市に生まれ、出身中学こそ違え、藤井聡太七冠は同市内の同学年。この夏、とびっきりの存在感でその名を全国にアピールする。 ”令和の穴男”を襲名だ。今年3月にフリーになった小沢が先週開幕した夏コクで存在感を発揮した。2勝を挙げる活躍はもちろん、単勝100倍超の2桁人気馬を2回も3着に導いて高配当を演出。北九州記念でも17番人気のショウナンハクラクを僅差の5着に導くなど、大穴メーカーの片りんをのぞかせた。 小沢は「良い馬に乗せていただき、馬もそれに応えてくれました」と笑顔で夏コクの好スタートを回顧。今年、2桁人気馬を3着以内に導いた回数は10回で、これは同期の永野と並んでトップタイ。「どんな馬でも立ち回り次第でチャンスはあります。僕は何でも勝てると思って乗っているメンタルなので」と前向きな気持ちの全力騎乗で結果をつかみ取っている。 そんな新世代の大穴請負人になりつつある小沢が、日曜メインのプロキオンSでコンビを組むのが、メイショウダジンだ。直近3走はいずれも2桁着順だが、小倉ダート1700メートルでは【2・0・1・1】と好相性。交流重賞3着の実力もあり、得意コースなら7歳でも不気味な存在になる。 小沢も「気難しさから走り切れてないですが、良い馬なんです」と能力を評価。その上で「集中力が課題なので、久々の2ターンが良い方に向けば。ただ、後ろから後ろでは面白くないので、ポジションを取ることも考えたいです」と積極策での好位キープも視野に一発を狙う。 小沢自身も小倉は中京に次ぐ勝ち星を挙げ、勝率と複勝率が最も高い得意コース。「馬場が荒れやすく、人気馬が苦戦しやすいからですかね。僕自身も得意意識はありますよ」。4年目を迎えた尾張出身の若武者が、今週の夏コクでも暑さに負けない熱い全力騎乗で一旗揚げる。
中日スポーツ