都内学生寮・常盤学舎 寮生減で苦境、募集活動を強化 「愛媛ゆかり」に対象拡大
130年超の歴史を誇る学生寮が苦境に-。主に中予出身者を対象とした東京都東久留米市にある男子学生寮「常盤学舎」(定員27人)が、寮生の減少に苦しんでいる。東京学芸大大学院、立教大などの約10人が在籍しているが、赤字での運営を強いられており、運営する公益財団法人常盤同郷会(松山市)やOBは寮生確保へ高校や予備校への募集活動を強化し、入寮対象も拡大する。 常盤学舎は鉄筋コンクリート一部5階建て。西武池袋線池袋駅から約20分の東久留米駅が最寄り駅で、駅から徒歩12分だ。部屋は個室(約8畳)。入寮費9万円、寮費月3万5千円(電気、ガス、水道代含む。エアコンの電気代、インターネット利用料別途)。食事は付いていないが、2~4階の居住階に自炊可能なミニキッチンがある。 寮生確保策の一つである入寮対象の拡大は、これまで中予出身者にほぼ限ってきた条件を「愛媛ゆかり」に緩和。例として県外出身・在住であっても親族が愛媛出身、愛媛ゆかりの在京企業従業員の子や孫、寮生の紹介などを示している。
愛媛新聞社