最終予選仕様で臨むシリア戦、森保監督「積み上げを目指す」 サッカーW杯2次予選
9月開幕のサッカーW杯アジア最終予選の前では最後の実戦となる11日のシリア戦を控え、森保監督が「最終予選に向けて積み上げを目指す」と力を込める。6日のミャンマー戦から選手を大幅に入れ替えた上で再び攻撃的な3バックを試し、戦術の浸透を図る考えだ。 カウンターが武器のシリアはうってつけの相手だ。ボールの即時奪回を繰り返して一方的に押し込んだミャンマー戦のようにはなかなかいかず、慎重なリスク管理が不可欠となる。人数をかけて攻撃に厚みを持たせながら失点を回避する〝最終予選仕様〟の戦い方が求められる。 シリアはロングボールを軸に、少ない手数でゴールに迫ってくるとみられる。1~2月のアジア・カップでイラクやイランに煮え湯を飲まされた形で、南野(モナコ)は「シンプルに前へ出てくる相手に対して解決策を出さないといけない」と表情を引き締める。 森保監督は広島で選手として全盛期を過ごし、指揮官として3度のJ1優勝を成し遂げた。「成長させてもらった広島で試合ができるのはうれしい。勝利を分かち合えるように頑張る」。思い入れのある地で2次予選を全勝で突破し、最終予選へ弾みをつける。(奥山次郎)