「本当は100円ぐらい値上げしたいが…」猛暑などの影響で品薄… 『記録的な高値』の青森県産リンゴ 値上げという形で店から消費者へと波及
2023年の猛暑などの影響で品薄となり青森県産リンゴはいま、記録的な高値となっています。 【写真を見る】週末は1日に約400個売れる「アンジェリック青森店のアップルパイ」 これを受け、苦渋の選択でこの春からアップルパイを値上げした店舗もあり、影響が広がっています。 ■リンゴの高騰 リンゴ飴専門店でも影響 パリパリとした食感が楽しめるリンゴ飴。青森県藤崎町の産直施設「ふじさき食彩テラス」では、町で誕生した品種「ふじ」をPRしようと2022年からリンゴ飴専門店が営業しています。 多い時は月に5000個が売れる一番の人気商品ですが、いまは取り巻く環境は厳しさを増しています。原料となるリンゴの高騰です―。 ■高値の大きな要因は… ふじさきファーマーズLABO 松丸良平代表 「去年ぐらいから急に高くなってきたなと…。今年は特に高いなという印象はあります。(去年と比べて)体感で1.5倍ぐらいになっているかなという感じ」 高値の大きな要因は、2023年産リンゴの収穫量の減少です。 2023年は猛暑により日焼けなどが多く発生し、県産リンゴの収穫量は過去3番目に少ない37万4400トンとなりました。これを受け、県産リンゴは高値が続いていて、5月の消費地市場価格は過去2番目に高い1キロあたり511円になりました。 ■消費者が求めるのは「付加価値」 こうしたリンゴの値段の変化に、消費者が求めているのは付加価値のようです。 リンゴ飴の購入者 「普段こういう食べ物をめったに食べることがないので、おいしそうだと思って」 「私たちはリンゴはもらって食べる時代だったので、スーパーでは手が出なくなって。もう少し安かったらと思って食べるのですが…」 一方で、苦境に立たされているのは店です。リンゴは地元の農家から直接仕入れ、比較的安価に抑えられているため、今は値段を据え置いていますが、先行きに不安は尽きません…。 ■値上げに踏み切る店も ふじさきファーマーズLABO 松丸良平代表 「今年は収穫が厳しいという話も農家から聞いているので、これ以上値段が高くなってしまうと、当然仕入れにも影響はでてきますし、商品の値段を上げざるを得ない」