取材カメラの前にも…観光地・日光でクマの出没相次ぐ “襲撃”から身を守るには?
「なんか黒いのいるよ。クマだ!クマいた!」(秋田・鹿角市、5月) 本州全体で生息域を広げているというツキノワグマ。7月から8月にかけては山にエサが少なく、食べ物を求めて観光地などにも姿を見せるといいます。
昨年度のクマによるケガ人は219人。前年度の約3倍となっています。6月25日には、青森県で、タケノコ採りで入山した女性がクマにおそわれて死亡しました。 各地に姿を見せるクマ。
栃木県では、観光客向けに注意喚起のポスターを作成。英語や中国語など合わせて2万枚を県内の市町に配布したといいます。 ◇ 突然姿を見せるクマからどう身を守ればいいのでしょうか。去年、クマに襲われたという男性は…
クマ被害で30針縫うケガ 湊屋啓二さん 「クマも俺を見ていた。目と目が合った。ここに顔が来て、もうやられているから。顔と頭に執着していた。執ように頭と顔を攻めてくる感じ」 頭や顔を狙われ30針以上縫うケガをしたといいます。 クマ被害の治療にあたってきた医師は… 秋田大学大学院 鈴木真輔准教授 「ケガは圧倒的にツメ。ツメが非常に鋭利で、傷がナイフで切ったようにスパッと切れている。クマの腕力は非常に強くて、人の腕であれば一撃で骨折してしまうぐらい強いらしい」 その一例として見せてくれた画像には…
秋田大学大学院 鈴木真輔准教授 「目の周りの骨と頬の骨が一発で持っていかれて、右の眼球が破裂していて。顔と頭を守ることが一番大切。背中や腕や脚は、かまれたりツメでやられても、致命傷にはならずに済むと感じる」 もし遭遇した場合は、落ち着いて、背中を見せずに距離を取ることが大切です。