式典後に「伊調ロード」を歩いた伊調選手（中央）ら

　青森県八戸市は、レスリング女子で五輪４連覇を果たした伊調馨選手（４０）＝ＡＬＳＯＫ、八戸市出身＝の功績をたたえて市武道館前に歩道「伊調ロード」を造り、１０日に完成を祝う記念セレモニーを行った。 　式典には伊調選手ら関係者約６０人が出席し、テープカット後に整備された約９５メートルの区間を歩いた。 　ロードは、伊調選手が練習に通った市武道館そばの歩道を再整備。伊調選手の名にちなみ、イチョウの葉のデザインが黄色であしらわれた。市がレスリング文化の発信拠点として約１億円をかけて整備した。 　市武道館前には、地元企業などが協賛し制作した伊調選手の４連覇時のポーズをかたどる高さ約６０センチのブロンズ像も設置された。 　伊調選手は「生きているうちに『伊調ロード』ができるとは思わなかった。五輪金メダルの夢をもらった場所なので、子どもたちも夢をもらってほしい」と話した。 　式典を見学した八戸工大一高レスリング部１年の角浜一真さん（１６）は「レジェンドの道を歩き、インターハイ優勝を目指す」と目を輝かせた。