なぜ呼ばれない? 日本代表に招集されなかった欧州組6人。不遇続きの男も【3月シリーズ】
MF:三好康児(みよし・こうじ) 生年月日:1997年3月26日 所属クラブ:バーミンガム(イングランド2部) 23/24リーグ戦成績:35試合5得点5アシスト 日本代表通算成績:5試合2得点0アシスト 2019年からヨーロッパでプレーしている三好康児は、昨年夏にベルギーのロイヤル・アントワープからイングランドのバーミンガムに加入した。ここまでイングランド2部リーグで35試合に出場して5得点5アシストを記録している。 イングランド1年目の三好は、第3節のブリストル・シティ戦で移籍後初ゴールを決めて好スタートを切った。シーズン序盤はベンチスタートが多かったが、2024年に入ってからはほとんど先発でピッチに立っており、チーム内での序列は上がっている。 三好は2019年に日本代表デビューを飾ったが、2021年6月の招集を最後に呼ばれていない。トップ下やウイングは日本代表でも激戦区と言えるポジションで、167cmという小柄な体格が不安要素として挙げられるだろう。パスセンスと左足のキック精度は日本でも指折りのレベルにある。イングランド2部は屈強な選手たちが集うリーグで、そこでインパクトを残している三好は、フィジカルの差を苦にしないかもしれない。
MF:三戸舜介(みと・しゅんすけ) 生年月日:2002年9月28日 所属クラブ:スパルタ・ロッテルダム(オランダ) 23/24リーグ戦成績:9試合0得点1アシスト 日本代表通算成績:なし 三戸舜介は、2020年にアルビレックス新潟でプロキャリアを始め、2023シーズン終了後にオランダのスパルタ・ロッテルダムに加入した。すぐにレギュラーポジションをつかんで、インパクトを残している。 21歳の三戸は、オランダ1部リーグデビュー戦となった1月24日のシッタート戦でゴールを決めた。スルーパスが出たタイミングでは不利な位置にいたものの、抜群のスピードで相手DFの前に出て、そのままゴールネットを揺らしている。その後は先発で起用され続けているところだ。 三戸は164cmという身長が特徴的だ。身長が低いことはサッカー選手としてネガティブな要素になることが一般的だが、抜群の加速力がある三戸の場合は武器にしているところすらあり、一歩目の出足で相手を置き去りにすることができる。膝下の振りが速いキックも魅力で、サイドから違いを生み出せる選手だ。 パリ五輪世代の三戸には森保一監督も注目しているはずだが、今回は北朝鮮代表とのアウェイゲームもあることを考えると、メンバー選考の上で経験の有無を考慮したかもしれない。このアピールを継続すれば、遅かれ早かれ三戸に声が掛かりそうだが、今回はそのときではないという判断かもしれない。
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