パリ五輪出場へ…U23アジアカップ開幕! “大岩ジャパン”で注目すべき5選手
MF17 松木玖生
生年月日:2003年4月30日(20歳) 身長・体重:180cm・78kg 所属クラブ:FC東京 今大会に向け、やはりこの男を外して語るべきではないだろう。「大岩ジャパン」では想定されるプレーモデルと松木の個性の間にギャップがあったこともあり、控えに回って流れを変える役目を託されることも多かった。ただ、それも過去の話になりつつあるかもしれない。今季のFC東京では一段とスケールアップした姿を見せて攻守で他を圧する存在感を発揮しており、前から圧をかけて相手を制圧するチームコンセプトを考えれば、松木の力は必要不可欠だろう。 大会を前に大岩監督からは副キャプテンの一人にも指名されており、ピッチの内外でチームを引っ張る仕事も改めて期待される。「それは当然のこと」と本人は言うだけだろうが、アジアのタフな戦いでメンタル的な意味でもチームの支えになってくれることだろう。 コロナ禍によるU-20ワールドカップ消滅の影響もあり、「アジア予選を知らない」選手が多いことはこの代表のウィークポイントと挙げられることも多いが、松木は下の世代でAFC U20アジアカップを戦い抜いて世界への切符を勝ち取った経験を持つのも頼もしいところ。タフな守備と豪快な一撃の双方で、「世界」へチームを導く働きを見せてくれることだろう。
MF10 佐藤恵允
生年月日:2001年7月11日(22歳) 身長・体重:178cm・75kg 所属クラブ:ブレーメン(ドイツ) 欧州組のほとんどが不参加となった今大会だが、佐藤を残せたのは大岩監督にとって不幸中の幸いと言うべきだろう。スピードと持久力を兼ね備え、両サイドのウイングとセンターフォワードの前線3つのポジションすべてをこなせ、パワフルにゴールへ迫れるアタッカーだ。 「守備は好きだし、得意」と語るように、「守れるFW」なのも大きな特長で、カウンターを受けて猛然と長い距離を戻ってボールを奪い返した選手がいたと思ったら佐藤だったという光景はこのチームの日常風景。「欧州に行って、『限定する』じゃなくて『奪う』ことをより意識するようになった」と猛犬のようにボールを奪い切るプレーも凄味を増した。 先発でも良し、スーパーサブ的な起用でも良し、しかも攻撃的な交代としても、守備的な交代としても使えるというのも佐藤の特長。大岩監督がこのタレントを「どういう狙いでここに置いたのか」は、試合を観る上での玄人好みの注目ポイントかもしれない。