身近に潜む闇バイト 愛媛県警も保護強化指示
起訴状などによると、2人は共謀して去年11月、松山市内に住む当時18歳の男性に対しメッセージアプリ「シグナル」を利用して特殊詐欺の実行役である「かけ子」として働くことを勧誘したなどとされている。 起訴内容について、女は「間違いありません」と認めた一方、男は「職業紹介はしておらず勧誘もしていない」などと無罪を主張した。 今後裁判は続いていくが、第一に県内でも今、このような事件が起こっていることに危機感を覚えるのは私だけだろうか―。
■闇バイト応募者らの保護 愛媛県警でも強化指示
「勇気を持って抜け出してすぐに警察に相談をしてください。警察は相談を受けたあなたやあなたのご家族を確実に保護します」 先月、警察庁の阿波拓洋生活安全企画課長が、脅されて犯罪に加担しようとする人に向けた異例の呼びかけ動画をSNSで配信。 同時に全国の警察に対し、相談してきた人や家族を保護するよう指示した。 これを受け先週末、愛媛県警でも県内16警察署と本部の全所属に対し、再度、“闇バイト”応募に関する相談者の警察保護の周知徹底を指示したことが県警への取材で分かった。
県警生活安全企画課によると、相談を受けた際には、犯罪グループから危害を加えられないための対策を助言・指示するとしていて、「闇バイトに応募してしまった場合は家族を含めて安全対策を講じるため犯罪に関わる前に早く警察に相談してほしい」と強く呼びかけている。 うまい話には裏がある。 知らぬ間に犯罪に加担してしまわないようひとりひとりの意識と注意が必要だ。