宮崎特産のきんかん味わってほしいけど…夏場の記録的高温で収量減
テレビ宮崎
朝晩の冷え込みが強まり、冬が近づいてきていますが、1カ月ほど前までは厳しい暑さでしたよね。 この夏の記録的な暑さによって、これから旬を迎える宮崎特産のきんかんの生育に影響が出ています。 7日の朝、宮崎市中央卸売市場で行われた温室きんかんの初競り。串間市で生産されたきんかん675キロが出荷され、このうち250パック・52キロが競りにかけられました。 温室きんかんは例年、1キロあたり1400円程度で取引されていますが、7日は初競りということもあり最も高いもので1キロ2000円で競り落とされました。 宮崎県が生産量日本一を誇るきんかん。しかし、今、生産現場はピンチを迎えています。 (秦萌記者) 「こちらが清水さんのハウスです。きれいなきんかんがたくさんなってますね。今年の出来はどうですか?」 (JAみやざき 串間市大束地区本部 柑橘部会 清水保博部会長) 「夏場の猛暑、そして雨不足で落果が見られた。この下にものすごく落ちた状態だったんです。落ちた形跡がこのような白いところです」 (秦記者) 「本当だったらここにきんかんがなっているはずだったんですね。かなりの被害だったのでは?」 (清水部会長)「はい、かなり出ています」 JA串間市大束地区本部によりますと、今年は、夏場の猛烈な暑さでハウス内が40℃を超える日が続いた上、雨不足の影響で多くのきんかんが落果。 今シーズンの出荷量は例年の8割程度に落ち込みそうだということです。 (JAみやざき 串間市大束地区本部 柑橘部会 清水保博部会長) 「水不足が長く続いたので、初めての経験ですね。せっかく花を咲かせて実にしたところで高温で落果すると心が折れますね」 温室きんかんは 今月末から来月初旬にかけてが出荷のピーク。 そして、年明け1月中旬からは完熟きんかん「たまたま」の出荷が始まる予定ですが…。 (JAみやざき 串間市大束地区本部 隈田原翔哉営農指導員) 「(たまたまも)果実の落果や、例年と比べると1~2ミリ、玉のサイズが小さくなっています」 天候に左右されながらもこれから旬を迎える宮崎特産のきんかん。 (JAみやざき 串間市大束地区本部 柑橘部会 清水保博部会長) 「ビタミンCが豊富なので、丸かじりしてもらうのが一番おいしいと思います。5秒糖度も一日一日増して、おいしくなっていくと思う」 生産者は「出荷量は減るものの一つ一つ大切に育てたきんかんをぜひ味わってほしい」と話していました。
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