「4点ぐらい取ったら合格!」光浦靖子が考える“自分に期待しない生き方”にMAX・NANAも共感
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、オアシズ・光浦靖子さんと歌手のMAX・NANAさん。ここでは、光浦さんが中学生の姪っ子から得た学びを語っていました。
◆光浦「自分の点数を高く見積もるのをやめた」
光浦:ひとつ思ったことがあって。自分はたいした人間じゃないから、自分のできることに期待しないことにした。 NANA:えっ、それは……? 光浦:“自分はもっとできるはず”とか“できなきゃいけない”って思うと何もできなくなっちゃうから。だけど逆に“失敗するのが怖い”とか“絶対に否定される”って思ったり、「面白くねぇ」みたいなことも言われるでしょ? NANA:うんうん。 光浦:そんなことにおびえていたら、何にもできなくなっちゃうと思って。 NANA:確かに、それは私も年を重ねて思い始めました。自分がやりたいことをやっているときは、何と言われても私が気持ち良くて楽しい気持ちになれているならいいんじゃないかなって。 光浦:うん、あとは自分の点数を高く見積もるのもやめた。“ここまでいかないと合格じゃない”っていう設定が高すぎたと思って、「もう4点ぐらい取ったら合格~!」って(笑)。 NANA:ハハハ(笑)。 光浦:そのほうが楽しいし、いいかなって。 NANA:一見ちょっと寂しいことかなと思うけど、そう決めてやっていると、意外と周りから見れば高得点を取っているときがありますよね。 光浦:あるある。あと、うちの姪っ子がまだ中学生なんだけど「私、自分に期待してないから」ってすごくいいことを言っていて。でも悪い意味じゃなくて、自己肯定感はめちゃめちゃ高いの。 例えば、姪っ子は勉強が全然できないんだけど、クラブの部長になったんだって。でも「1人で何とかしなきゃ」「頑張らなきゃ」っていう気は最初からなくて、「手伝って~」「ごめんね~」って周りの友達みんなに頼るの。 そうすると、みんな手伝ってくれて、結局、発表会や文化祭でも一致団結して進められて「すごくうまくいったんだ」って言ってた。「私、できないでしょ。だからみんなが助けてくれてまとまるの」って。 NANA:えぇ~、すごい! 大人になってくと、みんな“ちょっと人に頼むのは悪いかな”ってなってしまうけど、できないことはお願いする。そうしたら全部がうまくいくと……そうだよなぁ。 光浦:あとはちょっとでも非難されると、“そんなことない!”ってついカッとなっちゃうじゃん? NANA:うんうん。 光浦:そういうのを抑えて、“そんなに自分はできる人間じゃない”“いちいちそんなことで怒っていちゃだめだな”っていうのも、姪っ子に教えられた。 NANA:なるほど、小さいときからそれが分かっていると、きっと大人になっても人が集まってくるような愛されキャラになる。 光浦:まあね。私はその境地に立つまでに何十年もかかって、カナダに(留学しに)行ってやっと見えかかってきたのに“お前はもうそれが分かっているのか! 偉いな~”って。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」放送より)