【斎藤知事の人物像】前明石市長の泉房穂氏に聞く “知事職に固執”のワケは「根っこにある『自分は間違っていない』ではないか」
そして、今回の一連の問題については次のように述べました。 (泉房穂氏)「兵庫県庁の組織文化の問題が大きいと思っています。どっちを向いて仕事をするかという時に、県庁職員が県民ではなくて知事に嫌われないように、知事の意向に沿うように動く特性があったと思う、前々から。(Q県庁内で知事にブレーキをかけられる人がいなかった?)『お前が言える立場か』と言われる立場だと自覚していますが、ポイントは(知事が持つ)強大な権限をどう使うかだと思うんですよね。強大な権限を兵庫県の改革とか県民の生活向上とかのために、ある意味、反対があっても強大な権限で押し切るのは私はありだと思いますが、それを兵庫県のためとか県民のためでなくて“自分のほしいものをゲットするため”みたいな形になってしまうと、権限の使い方が違う」 インターネット上では、斎藤知事のレベルについてきていない部下にも問題があるのではないかという意見も。部下とのコミュニケーションという部分では「斎藤知事の気持ちがわからなくもない、という思いはあるか?」と泉氏に聞くと… (泉房穂さん)「ありません。全くないです。どっちを見て政治をするかです。市民のため町のために政治をするのか、市民や町を見ずに自分のほしいものをゲットするために権限を利用するのか。基本的に、政治の権限の使い方が全く違っていると私は思っている」
“四面楚歌”の中でも続投を主張するワケ
泉氏は、斎藤知事がこの“四面楚歌”の中でも「続投」と言い続けていることについて、“官僚出身”という一面も影響しているのではないかと見ています。 (泉房穂氏)「『やっぱり自分は間違っていないんだ。自分はなるべくして知事になり、知事としてやることをやってきたし、自分には非がない』という思いは強いと思う。官僚の特質といわれるパターン。政治家は民意で選ばれて結果・責任を負う立場で、責任の2文字をよく使います。官僚は基本的にはそうではない。やってきたことを基本的に否定しないわけです。仮に間違ったことをしていても『事情があったから謝ることではない』と。今の斎藤知事もまさに中央官庁の官僚、悪しき官僚の特徴が今に続いてしまっている。根っこのところにある『間違ったことは自分はしていない』というところじゃないかと、私は推察しています」 (2024年9月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)