子どもの時から安心して食べられるように…食物アレルギーの理解を深める研修会・福島
FCT福島中央テレビ
「中テレこどもウイーク」としてこどもたちを取り巻く環境に注目した特集をお伝えします。3回目のテーマは「食物アレルギー」についてです。 子どもたちがSNSやネットの怪しい情報を見抜くネットリテラシーを身に着けるには… 体に害を与えない食べ物を異物と勘違いして免疫反応が過敏に働いてしまう食物アレルギー。じんましんやかゆみのほか、時にアナフィラキシーという命に関わる重い症状を引き起こすこともあります。 厚生労働省によれば全人口の1、2パーセント、乳児に限れば10パーセントほどが何らかの食物アレルギーを持っていると考えられています。 生活に身近な問題の食物アレルギー。その理解を深めようと、福島県内では研修会も開かれています。 ■緑川琴江さん 「南国系フルーツって言ってるんです私、マンゴーって言ってない、実際これマンゴーで発症しているんですけど。保護者の伝え方次第では事故は防げたかもしれない」 いわき市で保育士や給食の調理員など70人あまりが食物アレルギーへの対応を学びました。 講師を務めたのはアレルギーを持つ子どもの親の団体「もぐのび」の代表=緑川琴江さんです。 緑川さんらは食物アレルギーによる不慮の事故を防ごうと研修会などを開き対策などを伝えています。 最近はいわき市の商業施設と連携し、アレルギーを持つ子どもとその親で買い物の体験会を開催しました。 ■こども 「(子どもが対応食品選んで)すごーい」 アレルギーの原因となる食品が使われていないお菓子を選ぶなど、子どもたち自身の学びの機会につなげています。 ■もぐのび代表 緑川琴江さん 「アレルギーがあると食べ物に対する恐怖心が出てしまうので、食べ物に対する信頼感と食べ物を取捨選択が自分でできるというのを私生活の中で取り入れるようにしています」 こうしたアレルギーを持つ子どもたちでも安心して食べられる商品が今、広がりを見せています。郡山市のお菓子の販売店に並んでいたのは? ■えほんとおやつ child and more宗像 里美さん 「粉は米粉を使っています。まったく違う作り方になるのでちょっと片栗粉を入れたりとか」 卵や小麦、乳製品などのアレルゲンを含む食材を使っていないお菓子です。 ■宗像 里美さん 「私の娘が卵と乳製品のアレルギーがありまして、そういう子でもみんなと同じおやつを食べられるという場所が無かったので自分でやってみようかなと思って始めました」 もともとパティシエだった店主の宗像さん。娘さんと同じような境遇の子どもたちにも安心してお菓子を楽しんで欲しいと販売を始めました。 今では商品も30種類ほどにまで増え、アレルギー対応のお菓子を求めて遠方から訪れる人も多くいます。 ■牛乳と小麦のアレルギーを持つ女性客(いわき市) 「すごくうれしいし心強い存在ですね」 ■宗像 里美さん 「アレルギーの子も探さなくても(食べ物が)買える環境になってくれれば一番いいんですけど。学校給食なども少しずつ対応してくれるといいのかなと思います」