「ある種の強みです」ジャニーズ・松本問題ほぼ影響なし! 元テレ東Pが明かすブレない独自路線の秘密
「松本氏はテレビ東京の番組には一度も出演したことがない」
松本人志氏性加害疑惑の際にも、独自路線のおかげでほとんど被害がなかったといわれるテレビ東京。ジャニーズ性加害問題でも、旧ジャニーズ事務所のタレントによるゴールデンタイムでの冠番組が少なかったおかげで、番組編成に大きな変更はなかった。 【画像】「上に乗ってもらうのが好きなんや」 松本人志「乱痴気飲み会ウマ乗り写真」を独占入手! それは「ある種の強みです」と言う元テレビ東京プロデューサーで桜美林大学芸術文化学群教授の田淵俊彦氏に、テレ東独自路線のワケを語っていただきます。 ◆久しぶりに画面に登場した松本人志 松本人志氏の性加害疑惑は日々さまざまなニュースが流れているが、出尽くした感がある。そんななか、TBSで水曜午後10時から放送されている『水曜日のダウンタウン』の2月28日放送で松本氏の過去に収録された映像が流れ、「松本、復活!」と話題になっている。 ご存知のように松本氏は「活動休止中」なので正しくは「復活」ではないが、画面で見るとそのツッコミは健在で、視聴者はSNSで「久しぶりに見た」「やっぱり松ちゃんいないと」などと盛り上がっている。サイト記事によると、このVTR出演はプロデューサーによる仕掛けだという。本人に聞いたわけではないので真偽のほどは定かではないが、もしそうだとすると番組や局側は「かなり困っている」様子がうかがえる。 確かに、過去に収録した未使用部分の映像なので、事務所の許可があれば放送できる。しかし、これだけ非難を浴びるなかで、「調査中として、法的措置の具体的な言及は避け、『松本氏のプライベートな問題』というコメントを発表」したとはいえ、「よく認めたな」というのが私の率直な感想だ。普通なら事務所は首を縦には振らないだろう。 だが、実際には実現したわけで、だからこそ「番組や局側はかなり困っているのではないか」と述べたのである。視聴率を獲りスポンサーを納得させるためには、松本氏の映像は必要だった。よほど吉本興業と親密な関係にあるか、かなりの交渉合戦が繰り広げられたと推測される。 『水曜日のダウンタウン』は、バラエティ番組においては絶大な人気を誇っている。それは、TVerの再生数ランキングでも証明されている。TVer発表の「2023年10月-12月 総合番組再生数ランキング」によると上位10位中9番組がドラマだ。他ジャンルで唯一ランクインしているのが7位の『水曜日のダウンタウン』である。 ◆「松本人志・性加害疑惑」各局の対応が迅速だった訳 ジャニーズ性加害問題のときと違って、この松本人志氏性加害疑惑のおりにはテレビの反応は比較的早かった。それは、テレビが前回の失敗を反省したからではない。スポンサーの対応が迅速だったからである。